ひとりごと(2002年2月分)

#1 会社が無くなる日!?

 

◆会社が無くなる日!?

 毎日通っている会社が、ある日突然無くなる・・・。今まで一度もそんな可能性について考えたことはなかった。

 業績が折からの不況のあおりを受けていることもある。また収益の柱となるべき業種が、瞬く間にそのニーズを変化させ、それに対応し切れなかったこともあるだろう。

 今まで売れていた商品がある日突然売れなくなると、例えすぐに生産を止めても、何ヶ月もかけてその商品を製作してきた途中段階のものが、全て無駄となってしまう。そんな時、自分のいる会社が、何とも危なっかしい商売に依存していることに否応なしに気付かされる。

 自分はと言えば、そんな業界に身を置いて、決して平坦ではなかったけれど、今まで何とかやってきた。
 10年も会社に勤めれば、愛着も自然にわくというものだ。

 しかし自分が勤める会社がなくなるかも?と考え始めると、そんな甘い感傷にとらわれる余裕はなくなる。
 非常にドライな考え方かもしれないが、さっさと今の会社に見切りを付け、先々のことを考える方が賢い選択かも知れない。

 もっともそんなことを考えられるのは、私がまだ年齢的に若い部類で、身軽な独身者だからかもしれない。
 同じ会社に勤める者でも、立場が違えばまた違った結論を導かれるのも、また頷ける話だ。

 どの会社でも同じだが、会社を構成しているのは人そのものであり、人無くして会社の未来はない。
 会社の施策に異論を唱えるつもりは毛頭ないが、一定年齢以上の人を対象に、早期退職を促すのは、そうした人を無くすことに他ならない。
 今の状況に至って、会社がそうせざるを得ないことが、ひどく残念に思えてならない。

 資本主義的な見方をすれば、会社は利潤を追求する組織である。それが適わなければ、市場から退場していただく。そんなシステムだ。
 それが、たまたま私の勤めている会社が、市場から見放され、退場を余儀なくされる。それだけのことかもしれない。

 とはいえ、私のいる会社が、まだ市場から見放されたわけじゃない。まだ何とかなる余地は沢山あると思う。
 どんな時でも弱気はいけない、例え未来にどんな結果が待っていようとも。何が起こっても後悔しないようにと、自分自身というものをしっかり持って行動すれば・・・。

[2002.2.18 by かっきい]


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#1 会社が無くなる日!?