ひとりごと(2000年4月分)

 

◆休日の雨考

 朝起きたときに雨が降っていた、そんな時の気重さは誰しも体験があるでしょう。いつもより薄暗い部屋の中でボーッとしてたたずんでしまい、学校や会社にいくのも億劫になる。
 ましてやそれが、待ちかねた休日だったなら「何て私は運が悪いんだ」と自分の不運を嘆いたりもする。

 しかし人生には運不運はつきもの。一見して不運に思うことも、角度を変えてみれば案外と大したことない、あるいはその事柄を楽しみに変えてしまおうとするのが、人生の達人の考え方というものではないでしょうか。そんな発想で、雨の日の休日の過ごし方を考えてみました。

 4月9日付けの「ひとりごと」でお知らせした通り、コンタクトレンズの使いすぎで眼科医に通っています。お陰様で目の方はだいぶ良くなりましたが。
 さて仕事の都合で休日しか通院することができず、そこで比較的病院が空いている午前中を選んでいました。そこで気付いたことがあります。
 病院は晴れた日よりも、雨の日の方が客の入りが少ない。「なあんだ」と思う人がいるかもしれません。でも混雑や待たされることをとても嫌う自分にとって素晴らしい発見であり、雨の日に起きる嬉しい現象なのだと理解しました。

 あるいは人気の遊びのスポット。雨の日での屋外ゾーン中心の遊園地は論外だけど、屋内だったら結構客の入りも少ないはず。
 例えばとても気に入っている人気の温泉場、箱根にある天山。晴れた日の夕方は、天山の入口にクルマの入場待ちが列をなしている。ところが雨の日なら待ち時間なしで、すっと入ることができる。
 だけど、せっかく入っても露天風呂で雨にぬれてしまうよ、なあんて考える人もいるでしょう。でも私は雨に濡れての露天風呂もまた、良いものだなと思ってしまうのです。

 一方雨の日のドライブは、景勝地の風景が良くないので、避けて通りたいと考える人は多いはず。でも雨の日だったらその分、運転に集中することができて、ドライブ自体を多いに楽しむことができる。

 そこで好きな雨の日のドライブ場所として首都高速を挙げます。「ええっ!?危ないんじゃないの」と考える人もいるでしょう。でもそれがは楽しいドライブになる。
 まず交通量が少なくなる。それとカーブでの道路のつなぎ目にある金属部分で、タイヤが軽く横滑りするのがスリリングで良い。最初の頃はそれが怖かったけれど、慣れてしまえばカーブのつなぎ目でクルマが横滑りするたびに、なんとも言えないスリリングな快感が心地良くなってくる。ただし雨の日の運転は、充分気をつけてください。

 以上が雨の日の休日の楽しみ方。休日は必ず外出するのが基本的なスタンスです。もちろん雨の日は外出を控え、家でのんびり過ごして鋭気を養うのもまた良いでしょう。

[2000.4.16 by かっきい]

 


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◆有珠山噴火

 3月31日に道南地方(北海道の南部)の洞爺湖近くにある有珠山が噴火、23年ぶりに火山活動を開始した。連日のTV報道でもわかるように、もうもうと煙を上げながら噴火するさまが、何とも恐ろしげだ。もし自分が住む近所であると考えたらゾっとする。まずは有珠山近くに住んでいる方たちに、ご同情申し上げたい。

 私は現在神奈川県に住んでいるけれど、実家は北海道にあるので、有珠山の噴火には少なからず関心がある。
 ただし実家の所在地は、有珠山から直線距離でざっと100km以上あり、噴煙や火山灰、火山性地震とは無縁の場所なのかもしれない。

 23年前に有珠山が噴火した時は、私は小学3年生でした(年がバレてしまうな)。遠い場所での出来事だけれども、学校でも話題になっていた。噴火活動が一番活発な時は、実家の町でも、火山灰が風に乗って飛んできたのです。

 そして3年後の小学6年生。小学校時代の修学旅行の行程には洞爺湖見物があり、また宿泊先は洞爺湖温泉だったのです。だから今回の噴火で、洞爺湖温泉のすぐそばに新しい火口ができたことを聞いて、とても驚かされました。
 その時は虻田町にできたばかりの火山科学館を見学。有珠山噴火を再現したディオラマあり、火山灰まみになった廃車ありと、火山の恐ろしさと、自然の偉大さを体験してきました。
 さらにお土産には「有珠山噴火」と書かれた細長い三角形のペナントを買ってきました。今でも実家の壁に飾っているのですが、今にして考えると無邪気なこと甚だしい。

 当時は有珠山の噴火がまだ収束しておらず、山に近づくことはできなかった。その代わり有珠山の寄生火山とされる昭和新山を登山。昭和20年前後にできたばかりの新しい火山らしく、辺りは硫黄のにおいが立ちこめ、所々で小さな噴煙を上げていた。

 あれから20余年後。こうして再び有珠山が火山活動を活発化することが、何だかとても信じられないように思いました。

[2000.4.11 by かっきい]

 


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◆目が痛い〜

 ここ数日間、仕事で忙しい日々が続いていました。日中はあくせくして働いて、それでプライベートなことはほとんど手がつかない、そんな毎日だったのです。
 それが原因で両眼に負担がかかったのか、目に痛みを感じるようになっていました。毎日十数時間、パソコンのディスプレイを覗き込む作業が、目に悪影響を与えていったのでしょう。

 そんなある日、左目になにか異物が入ったような、そんな目の痛みがあることに気がつきました。やがてそれは耐えがたい痛みになっていたのです。
 「こりゃ、たまらん」そう思い眼科医へ行くことを思い立ちました。でも平日は仕事の都合で、なかなか眼科医へは行けない。夜遅くまで営業している病院があればいいのになあ。ななんて手前勝手なことを考えながら、週末の土曜日に眼科医へ行くことにしました。

 実は眼科医へ行く前日は、目の痛みはハタ目にもわかるようになっていました。いつも私はコンタクトレンズを着用しているのですが、この日はレンズを入れられないほど、目に痛みが走っていたのです。
 仕方なく会社へはメガネ着用で出社。「そのメガネどうしたの?」同僚に声をかけられます。会社の人には、メガネを着用した私の顔形に、もの珍しさを感じたのでしょう。

 そして土曜日。行きつけの眼科医は、2つ隣町の厚木市まで電車で行きました。ずいぶん遠い医者に通っている、そう思われるかもしれません。しかしその眼科医は駅の近くにあるので、案外と便利な場所だったりします。それに、ここのお医者さんが、眼科医の権威といいましょうか、なかなか高名な医学者らしいのです。

 診察は医者と会話を交えながら行いました。いつもはこのお医者さんとかわす言葉は少ないのですが、この日は少し違っていたのです。
 それは、このお医者さんがかつてコロンビア大学に留学していていた、とか、私が**という会社の社員だと知ると、電子顕微鏡を使うために**の研修で2週間滞在していた、とか。とにかく、いつになく話題豊富で口数が多かったのです。

 お医者さんの話は、何だかとても回りくどかったけど、要するにコンタクトの使用時間を減らして、その代わりメガネを装着するようにということだったのです。やれやれ、私はメガネを装着するのがとてもキライなのに・・・。

 メガネは、私の低い鼻からはすぐにずり落ちてしまうし、長時間装着していると後頭部が痛くなってくる。おまけに半年前にレンズの度を合わせたばかりなのに、もうピントがぼやけてきたのです。
 そういえばコンタクトは、度を合わせて年月が経ってもあまりピントがぼやけない。なのにメガネの場合は、半年ほど経つとピントがぼやけた感じになるのはなぜだろう?同じ目を矯正しているのは変わらないのに、ちょっとフシギに思います。

 そういうわけで、これから1週間ばかりメガネを常用することになりました。視界の端の方が見えないので、街中や山道のドライブにもちょっと差し障りがあるなあ。
 でもまあ、仕方ないか。日頃の行いの結果なんだから。少しの辛抱だ・・・。

[2000.4.9 by かっきい]

 


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◆道の駅「富士川楽座」と富士川SA上り

「富士川楽座」

 1999年7月31日の「ひとりごと」で、東名高速の富士川SA(ふじかわサービスエリア:静岡県)が、上下線集約型から分離型へ移行することをお知らせしました。
 そのときは去年の秋に移行とのことでしたが、それから半年先の先日3月27日、ようやく富士川SA上りエリアの完成となりました(上りは東京方面)。

 それと同時に、SAの一角に道の駅「富士川楽座」がオープン。高速道路と一般道路の両方から利用できる、初めての道の駅の誕生となりました。

 私は早速「富士川楽座」まで取材に行ってきました。近ごろ金欠の私は一般道路からのアクセス。一般道路は富士川町〜身延町を結ぶ県道10号沿いにあります。お隣の道の駅「富士」からは富士川の対岸側、約5kmほど先の場所です。

 休日ということもあったのでしょうか。現地へ行ってみたところ、駐車場が満員、離れの駐車場まで誘導されたのです。私は約1km先にある体育館横の駐車場へ。そこからシャトルバスで道の駅まで運ばれました。
 道の駅を利用するのに、シャトルバスを利用するのは、もちろん初めての経験。なんだか道の駅で休憩、という感覚からはずいぶん遠いものがありました。

 シャトルバスを使い、自分のクルマで道の駅にたどりついてから都合15分ほどで、ようやく道の駅到着。
 道の駅の建物は5階建て。一般道からは1Fから、高速道からは3Fからそれぞれ接続できる造りになっています。

 各階にはそれぞれの施設が詰まっていました。1Fはコンビニ。2Fは近くを流れる日本三急流の一つ、富士川の体験館。3Fは食堂にお土産売り場。4Fと5Fは劇場(バーチャルシアターと言うらしい)という造り。
 高速道路のSAの施設としてはもちろん、道の駅の施設の中でもかなりの充実していると思いました。

 もちろん一般道からSAの施設も利用可能。こんな利用の仕方をする人は少数派かな?
 とりあえずSAのインフォメーションで「Highway Express(JHの関係機関が発行する無料の新聞)」の4月号をGETしました。4月号は「X-Highway(エックス・ハイウェイ)」というタイトルで、四国を結ぶ自動車道が一つにつながった話題を紹介していました。

 というわけで前回に続き、今回も新しい道の駅の紹介となりました。どちらかといえば、高速道路の新しい施設の誕生。そういう趣が強い道の駅「富士川楽座」でした。

[2000.4.3 by かっきい]

 


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