旧枠モダンコラム02 土地考察

更新:2019/01/20

考察第一弾。まずはMTGの基本である「土地」をじっくり見ていく。

単色マナのみ出せる土地

基本土地

基本中の基本。控えめに言って色マナを使うデッキなら必ず入るのではなかろうか。
基本でない土地をライブラリーから探す手段が存在しないのも大きい

また、基本土地以外に基本土地タイプを持つ土地が存在しない。特にミラーマッチにおいて土地渡りが無視できないはずである。

氷雪基本土地

旧枠モダンに氷雪を参照するカードは存在しない。よって通常の基本土地と完全互換である。
採用するとすれば「カード名が異なる」ことを利用したギミックである。具体的には《切除するもの》《撲滅》によるライブラリ破壊に少し強くなる。

基本的に「友情コンボによる墓地肥やしを期待する」のでも無い限り、基本土地の半数を氷雪にしない理由はないはずである。
まして、スレッショルド含めて墓地利用を一切しないデッキであればなおさらである。
しかしながら実際のデッキレシピで氷雪基本土地を見ないのは、そもそも上記の2枚がほとんど使われないからだろうか。
実戦でいきなり氷雪土地を出したら変人扱いされるかも知れないが、お守り程度に混ぜておいたほうがいいのではないかと思う。

サイクリングランド

タップインの単色土地だが、サイクリングで1マナ1ドローに変換できる。後半で余っても腐らない。
地味な感じだが墓地肥やしやライブラリー圧縮の恩恵がある。

ミシュラランド

元祖《ミシュラの工廠》は使えないが、そのバリエーションが各色に存在。
タップインだが色マナを出せ、マナを払えばそのターンのみクリーチャー化。
一見非効率だが、打ち消されないことやソーサリータイミングのクリーチャー除去が通じないので強力。
特に攻撃的な青赤緑が強い。逆に防御前提の白や黒はせっかくの除去耐性を活かしづらいのが難点か。

《ペンデルヘイヴン》

旧モ唯一の「伝説の土地」。タイプを持たない以外は《森》と互換。Tで1/1クリーチャーを強化できる。
少なくとも1/1クリーチャーを使用し、かつ《ブランチウッドの鎧》を使わないデッキなら、森の1枚はこれに差し替えたほうが確実に強いと思う。
少なくとも気休め程度の効果は期待して良さそう。それ以上の積極採用は構築センスを問われる。

2色以上のマナを出せる土地

ペインランド

アンタップインで2色を選べる。色マナを出すと1点ダメージだが無色ならペナルティ無しで出せる。
この環境における標準的な多色土地と見てよい。特に対抗色を出せるサイクルはこれしかない

フェッチランドと比べると大幅に安上がりなので、まず4枚ずつ揃えるべきか?

タップインデュアルランド

タップイン以外のペナルティなし。友好色のみ。ダメージを嫌う場合は積極採用もありうるか。
安いので貧者の味方。近年のセットで見かける同型再版との混同に要注意

フェッチランド

1ライフで2種類の基本土地タイプをサーチ。友好色のみ。この土地自体がマナを出せるわけではないが役割的にこのカテゴリに。
通常モダンでも人気の高い土地。ペインランドと比較するとダメージは起動時の1点のみだが、基本土地を持ってきたらその色しか出せないのが欠点。
(基本土地タイプを持つ2色土地である)デュアルランドやショックランドが存在しないので普通のモダンより相対的に弱い。

ただでさえ再録が少ない(しかもこれが使えない「パイオニア」実装により、通常セットでの再録可能性は減ったと思う)上に需要は高いので値上がり必至?

5色土地

《真鍮の都》と《宝石鉱山》が該当。いずれも無色マナは出せない。
前者はタップされるたびにダメージを与えてくる。後者は基本3回しか使えない。
いずれも下環境で使えるポテンシャルを持った優秀なカードである。3色以上なら必須?

無色マナのみ出せる土地

ウルザランド

3種類揃うとパワーアップ。しかし無色しか出せない。
全体的にアーティファクトが控えめな感じはするが、X火力などで無色マナの用途は多いし、普通に色拘束の薄いカードを多く入れてもいい。
とりあえず1セットくらい持っておいたほうがデッキ構築の幅が広がるのは確かだろう。

《隠れ石》

ミシュラランドの亜種。6マナを支払って3/3のクリーチャーになるが、永続なのでソーサリー除去に弱い。
効率は悪いが、カウンターを多用するデッキに対するサイド要員としては悪くない仕事をしてくれるかも。

《砂漠》

攻撃クリーチャーに1点ダメージを与えるコンバットトリックをタップだけで使える。サイドボードに仕込んでおくと面白いかも。
相手の攻撃に合わせて温存しやすいように、色高速の薄いインスタントと併用するのが吉か?

《流砂》

砂漠に似てるがこちらは使い捨て、飛行(と被覆)さえ持っていなければあらゆるクリーチャーに-1/-2という大きなマイナス修正を与えられる。より能動的なカード。
しかし土地1枚とクリーチャー1体の交換は重いので、やはりサイドボード向けだろうか。

マナ能力を持たない土地

《闘技場》

マナ能力を持たない土地その1。3マナで格闘を行える。何度でも使える除去が弱いわけではないがお互いのデッキに強く依存。
マナを出せないので場合によっては完全な置物に成り下がるのが難点。サイド向きか。

《隠れ家》

マナ能力を持たない土地その2。2マナで自分のクリーチャーを一時的に追放できる。
ただし戻るタイミングはアップキープ開始時にこれを生け贄に捧げることなので、土地破壊やバウンスされたらおしまい。
《神の怒り》とのコンボは思いつくが使い勝手は悪そう。それ以外にも除去対策のサイドにはなりうる?

余談だが、土地で「隠れ家」と呼んだ場合は隠れ家サイクル(ゲインランド)を指す場合が多いので注意。こちらは旧モとは無関係。
ついでに上記の《隠れ石》とも紛らわしい。


コンテンツトップへ