お茶犬の部屋

MTO 2003/12/19

公式サイト

レビュー

お茶メーカーの看板キャラとしておなじみのお茶犬が登場する最初のゲーム。
版権元はセガトイズのようだが開発はセガではないようだ。

プレイヤーはミニゲームをクリアすることでアイテムを買って部屋を飾り、
飾ったインテリアをお茶犬やお茶猫たちに見せて反応を楽しむ、というのが大まかなゲームの流れ。

部屋はクオータービューで、アイテムは向きも選択できる。
さらに壁紙や敷物も変更可能。全アイテムは200種類以上と、レイアウトの自由度は高い。
ゲームが進行すれば複数の部屋をコーディネートできるようになる。

独特の鉛筆書き風(ただし常用漢字程度は使っているので小さい子供向けではない)フォントや、
ミニゲームをプレイするたびに進行する季節の変化など、雰囲気はいい。
肝心のお茶犬とは、アイテムを見せるという間接的なやりとりしかできないので、
ファンゲームとしては物足りないかもしれない。

収録されたミニゲームは既存のパズルやトランプばかりなので初見でも遊びやすい。
ただ、さすがにCPとのババ抜きは楽しめないと思う。せめてセリフや表情があればマシだったかも知れないが。

一作目ということを考慮しても全体的なインターフェイスはかなり悪い。
まずアイテムを獲得するたびに、部屋の空き場所がある限り設置を強制される。
そして置いたアイテムを回収することは出来ても移動はできない。一度回収してから再設置する必要がある。
またアイテムを買うとき、既に持っているか否かの確認ができない。
ミニゲーム中では、大富豪やダウトでは自動ソートされる手札が七並べではソートされなかったり、
15パズルではグリッド単位のピース移動が箱入り娘では数ドット単位だったりする仕様不統一も気になる。

通信要素として、アイテムの交換や、トランプゲームのワンカートリッジ対戦にも対応している。
ルールのオプションができないので物足りないが、誰でも知ってるゲームがGBAだけで遊べるのは一つのポイント。

全体として、ミニゲームやインテリアによる暇潰しとしてはそこそこ遊べるが、それ以上では無いといったところ。
前述のようにキャラ目当てとしてはあまり薦められないと思う。


最終更新日:2010/10/20

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