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MFi3ではスラーが使えないため、ベンドで代用するわけですが、 現状のMLDCでは、ベンドレンジはトラック別に設定できないので、 不便している人も多いと思います。 NAKAさんがすぐに対応してくれると思いますが、 可及的速やかにトラック別設定したい方に、暫定策をお届けします。
とりあえず、BENDRANGE=2 でMLDを出力して下さい。 そのMLDをバイナリエディタで開き、FF E7 というデータを検索します。 すると、
FF E7 02 00 FF E7 42 00 FF E7 82 00 FF E7 C2 00
というデータ列が見つかると思います。 このデータ列でベンドレンジがトラック別設定されています。
3 byte目(0x02)…トラック1のベンドレンジ+0x00 7 byte目(0x42)…トラック2のベンドレンジ+0x40 11byte目(0x82)…トラック3のベンドレンジ+0x80 15byte目(0xC2)…トラック4のベンドレンジ+0xC0
つまり、トラック2だけをBENDRANGE=12にしたい場合は、 7byte目の0x42を0x4Cにすればいいわけです。
使用トラック数が5以上の場合は、このデータ列以降で FF E7 を再検索します。 すると、また同じデータ列が見つかります(トラック数4以下だと見つかりません)。 これは、トラック5〜8の設定に対応します。 以降、使用トラック数が4増えるたびにこのデータ列が1つ追加され、 それぞれのトラックのベンドレンジを設定できます。
※注意点 MML上の使用トラックがT1,T3,T7,T8,T9の場合、 上記MLDデータ内のトラックとの対応は以下のようになります。 T1=トラック1 T3=トラック2 T7=トラック3 T8=トラック4 T9=トラック5 つまり、MMLのT7のベンドレンジを設定するには、 MLDデータのトラック3のベンドレンジを設定することになります。 対応を間違えないようにして下さい。 |