[125-3] 再度説明(変換マクロ付) がうがう 2004/12/02(木)23:36 修正時間切れ
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間が空いてしまいましたが、続きです。
今回は図を用意してみました。 これで少しは分かりやすくなるかもしれません(^^)
(1) http://gau2.web.infoseek.co.jp/i/test/ma3_balance.png (2) http://gau2.web.infoseek.co.jp/i/test/ma5_balance.png
この図は、ATS-MA3/MA5で出力したmldまたはmmfを実機で再生した際に、SMF(midiファイル)のベロシティに対して出力振幅がどのように変化するかを示したものです。 FMの最大振幅を100としています。 各機種の音源は以下の通り。
N505i,N900i…DoCoMo MA5(mld) W21S…au MA5(mmf) V602SH…vodafone MA5(mmf) A5301T…au MA3(mmf) SH51J…vodafone MA3(mmf)
(1)ATS-MA3出力の場合 ・FM mld機とmmf機でベロシティカーブが違います。 ・WT mld機とmmf機でベロシティカーブが違います。 さらに、mmf機の振幅上限がまちまちです。 W21S,V602SHのMA5搭載機は、N505iとベロシティカーブが違うにしても、上限は同じになっています。 A5301TはN505iの1.55倍、SH51JはN505iの1.77倍になっています。 ATS-MA3-SMAFでmmfへ移植する際、WTのTLをau用(A5301T)に約5、vodafone用(SH51J)に約10下げて調節していたのは、この差を吸収していたことに他なりません。 注目すべきは、mmf機の変化の仕方がvelocity=0〜31で共通である点です。 つまり、この範囲だけを使用したmmfにすれば、どの機種でもFMに対する音量バランスが同じになるわけです。 ・SP mld機とmmf機のベロシティカーブが同じです。 また、WTと同様、上限がまちまちなので、velocity=0〜31だけ使用すればOKです。
(2)ATS-MA5出力の場合 ・FM mld機とmmf機のベロシティカーブが同じです。 ・WT mld機とmmf機のベロシティカーブが同じです。 しかし、mmf機と、ATS-MA5-NのN900modeで出力したmldを再生したN900iでは、velocity=64〜でN505iの上限を超え、終いには音割れが始まってしまいます。 よく、mmf機のWTはダイナミックレンジが広がったといわれるのはここの部分です。 N505iから移植するのであればまったく使用する必要がないので、velocity=0〜63で出力するのがベストです。 ・SP mld機とmmf機でベロシティカーブが違います。 また、N505iの上限までをカバーするvelocity=0〜63で出力すればOKです。
以上のことを押さえてベロシティ変換すれば、N505i用のmldを、バランスを保ったままmmfに変換することができます。 しかもmmf機の機種毎のバランス差異も吸収することができます。
この変換を自動で行う秀丸マクロを用意したので、使ってみてください。 使用方法などはマクロ本体に書いてあります。 http://gau2.web.infoseek.co.jp/i/test/mml_edit_velocity_convert.lzh
まだバグとりが不完全かもしれませんので、うまく変換できない、明らかにバランスがおかしいなどの現象が出ましたらご報告下さい。 また、うまく変換できた場合もご報告いただけるとありがたいです。どれくらい確度が高い変換ができるか知りたいので(^^) |
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