赦熱板

ひとつ忘れていたので、追加で・・・


BITURBO系は、エンジンルームに熱がたまる。
V型エンジンでツインターボなので、しょうがないみたいだ。
似たような構成のフェアレディZ32とかも、その傾向があるようで、
液関係はすぐ劣化するし、エンジンルーム内のゴム製品もいかれやすいらしい。
マセラティはイタリヤ物なので、ゴムの材質とかも悪く、 日本車の比ではない。
普通の人なら、熱のおかげで吸気温度があがり、パワーダウンの方が 気になるところだが、
私の場合パワステのシュルシュル音が気になる。

ちょうど、向かって左バンクのエキマニからの熱が、 パワステリザーバータンクを直撃する。
その横にはLLC(ラジエーター水)のリザーバータンクがあるし、
エンジンルーム内のリレー関係もエキマニの近くにある。
どうにかしなければ・・・

エンジンルームの熱を下げる方法として、ボンネットの穴開けがあるが、 222系は元から穴がある。
しかし、430とSpyderだけ、穴が無い。 SpyderはBITURBO時代から穴が無いので、
イタリア人の美的センスなのかどうか、 そうゆうことが基本らしい。

他に、サーモバンテージなるものがある。
これは、エンジンのエキゾーストマニホールドやエキゾーストパイプに包帯のように 巻き付け、
その熱を封じ込めるものだ。 こういった製品は数あれど、一番有名なのはCool itなるアメリカ物だ。
cool itは有名なYA師匠のHPで初めて知った。
その効果はありそうなのだが、ちょっと巻くのが大変そうなのと、
ターボとかへの影響があるのではないかとの不安があり、巻く事を躊躇していた。

とあるOCCの早朝走行会の時、当時430にお乗りのスナフキンさんと出会った。
スナフキンさんはバンテージも巻いていたのだが、 その他に自作の赦熱板も装着されていた。
それは、バッテリーからエンジンルーム後端までをアルミ板に断熱シートを貼ったもので、
しきりをし、もう一つ部屋をつくりエキマニの熱を遮断するものだった。
その出来栄がすばらしく、その後メールのやりとりで、 赦熱板の型紙をいただく事にした。
(わざわざ取り外してトレースしてくれたらしい。ありがとうございます)
しばらくして型紙が届いたのだが、 スナフキンさんは、事情で430を売ってしまうらしく、
型紙の他に氏が付けていた純正オーディオ(マセマーク入り)と CDチェンジャーをいただいてしまった。
あまりオーディオにはこだわらないのだが、マーク入りがほしかった。
さて赦熱板の製作だが、 まず、型紙を元にダンボールで作ってみて車体に合わせてみる。
スナフキンさんの430とは電気の配線の取り回しがちがうようで、 そのままでは、うまく入らなそう。
赦熱板の途中で固定しないと落ちてしまうので、 その金具を車体側に取り付けなければ いけないのだが、
取り付ける部分の部品が430にはあるのだが、 私のSpyderには無い。
スナフキンさんは寸法を気にしていたが、 基本的にエンジンルームの寸法はほぼ同一らしい。
かたちを修正しながら、私の車用型紙ダンボールを完成。
しかし、何もないとこから、この形を作り出したのかな・・・スナフキンさんは。

スナフキンさんは1.5mmのアルミ板を使用して、 ジグソーで切断したらしいので、
ここで念願のジグソーを買ってしまった。 しかし、1.5mmのアルミ番が近くに無く、
しょうがないので、0.8mmのアルミ板にした。 (熱は伝わりやすいなあ・・・)
この厚さならジグソー使う事ないが、ジグソーで切る。薄いので切りにくい。(意味無いじゃないか)
バリをやすりで取り、断熱シートの張り付け。

この断熱シートも色々探したがみつからず、困った。 しかも高い。
ホントは前述のcool itをシート状にした製品を使うべきだが、
高いのでやめた。同じメーカーで出している別のシート状の物をつかう。
(ボンネット裏とかに貼る物のようだ。半額)
張り付けは幅広両面テープ。熱の事はほとんど考えて無い。
赦熱板の廻りにはDIY屋で売っていたゴムふちを取り付け、気密性と他の部品との干渉材とした。
スナフキンさんは、解体屋さんから、他車のウェザーストリップを買ってきて付けていた。
(ちゃんと考えてるよなあ。解体屋さん知らないからいいや)
ゴムふちをボンドで付けて完成。

しかし車体につけようといたら、色々問題あり。 ダンボールは簡単に曲げたりできるので、装着し易いが、
アルミとなると、 ちょっとパズル的。無理をさせるところもありで・・・
落ちないようにするのはターボホース(ぶっといゴムの部分)とボディに赦熱板をはさむようにして 解決(いいのか?)。
LLCのリザーバタンクの土台に有る空いた穴(何用?)を使って真ん中あたりを 固定して、
後端はエンジンルーム後ろのお皿のような部分の端に両面テープで動かないように張り付け。
ボルト閉めするべきだが、そのお皿の中には燃料ホースが通っており、
ドリルで穴を開けようとして失敗しかけたのでやめた。 ボンネットの断熱スポンジで押されるので大丈夫でしょう。
エアクリーナーまで伸びる通称象の鼻は全部は入らないので短くして、
赦熱板に開けた穴から頭を出す。

完成。
その効能は・・・? おおお?しゅるしゅる音がしない?
しばらく走って、ボンネットを開けて見る。溶けたり燃えたりはないようで安心。
でもアルミ板はそーとー熱くなっている。 今度は裏側にも貼るかな。
峠道とかステアリングを常時左右に回して走っているとシュルシュル音がしてくるが、
普段の走りではほとんどしなくなった。
もう少し様子を見てみないといけないけど、 効果ありって事で苦労の甲斐があった?