手を出してはいけない 完結?編??

更新がまた遅れてしまったよ・・・ 仕事にかまけて、ACパネル補修は全然進行できなかった。
けど、それじゃあ進展もないので、時間が余った時に 地道に続けていた作業をアップします。
まずは、前回の続きから。

エアコンパネルから基盤へのコネクタ手前をまた断線してしまった私は、 どうやって繋げるか悩んでいた。
基本的にフィルム基盤の構造は以下のようになっているようで、 コネクタの部分で二つ折りになっていて、金属の接点パーツが付いている。

 

コネクタは横が開くようになっていて、金属接点は見てるのだが、 開く側が、切れた部分と反対側なのだ。
切れて金属接点側に残った部分はとても短いので、ねじりの力が加わるし 今までのやりかたで、耐えられるかどうか・・・
導電性接着剤は固まると強力なのだが、いまいちその導電性に疑問があった。
上手く混ぜていれば問題ないようなのだが・・・

まずは反対側に余って飛び出た部分に、繋げて見ようとテスターで導通テストをやってみたが、 うまく導通しない。
あれえ??ここは繋がってないの? しょうがないので、金属接点に直接繋げようと考えた。
その為には、もう一方のフィルム配線が邪魔になる。なるべく外観を変えない事を主眼にしていたが、 こうなったら、しょうがない。
配線の為の切れ目を入れましょう。
導電性テープを直接金属接点に貼って、強度を増すためその上からテープも貼りコネクタの蓋で挟む。


テープの厚さもあるので、コネクタ蓋の挟む力も強くなる。 これで、危機は脱したとタカを括っていたが、

導通しないのだ・・・・。

ある部分の線はどうにか導通するのだが、全然導通しない線もあって、状態に変化はない。
グワーン!!・・・・私がやった事は全て水の泡だったらしい。
ちょっと落ち込み・・・一度治したとこを、また切ってしまったのは私だし。しょうがないか・・・。

そんな時、有名な222EのTAさんが、先日手に入れたPCノートの不具合を診てくれるということで、
新築されたTAさん宅にお邪魔させてもらうことになった。
やっぱガレージがあるといいなあ。
TAさんは222Eの内装をリファインの最中で、手に入れられた222SRの内装と、
新しいエクセーヌで、貼り治した内装とで、ガレージはいっぱいだった。
ああ・・夢のガレージライフ・・・
TAさん宅にお邪魔する前にACパネルを装着してみたが、当たり前だが動かない。 一部分は反応するんだが。
その時同じく222EのKANさんも来られて、KANさんのエアコンパネルを見せてもらった。
KANさんはコントロールユニット自体の不具合があり、 独自のアプローチで解決されている・・・すごい。

KANさんのエアコンパネルを見て、奮起し、再度パネル修復へ向かう。
やはり、スイッチ部分からくる折れ曲がり部分に問題があるのは確実のようだ。
よーく観察してみよう。これの為に買ったわけでは無いのだが、ヘッドルーペは役に立つ。

と・・・うーむ。これは・・・ カッターを入れてめくったスイッチ部分の端だが、めくる力が強すぎたようで、
そこで折れ曲がって内部の配線が切れてしまっているようだ。 ほんとよーく見ないと分らない。
やはり手をだした私がまずかったのか・・・

 

最初に手を出した部分だけに、やり方がまずかったのだ。 もう少し、カッターを入れて接点部分を増やし、
接続テープを中にいれなければならない。
コネクタの部分の事もあるので、慎重にテープを剥がしていく。
折れているらしい部分から先はまだ真直ぐな部分が残っていたのでよかったが、
その先は配線プリントが各スイッチ方向に曲がっていて、接続テープも使えない。
力を入れ過ぎないように・・・。
そこで考えた。ここで、導電性接着剤を使って固めてしまうと、今度不具合があった時 やりようがない。
テープの粘着力もあることだし、いけるか?

とりあえず、全て治して導通確認。導通します。 どうやら、これで私の苦労も報われる時が来たようだ。
車に装着して、動作確認・・完璧です。

うれしくなった私は、特に不具合も無いのに、目黒S店へ。 アルミテープをいただいたので、かわりに、導電性テープを少し持って。
しかし、その帰り。あれっ・・・動かないじゃないか!!!!
いろいろやってみると、YA師匠と同じくパネルの端の部分を押さえると動作する。
恐れていたことだが、導電性テープの粘着力だけでは、 配線フィルムを曲げて、ねじっている力に対抗できず、
接点不良を起こしているようだ。 やっぱり導電性接着剤を使うべきだった。

しかし、完璧にするため、もう一度分解して接着するといらぬ不具合を招く場合もある。

うーむ。 私はパネル補修の後半から進行させていた、ある計画を進めていくことにした。
マセラティ工作講座「ACパネルを作る」へつづく。