手を出してはいけないPart2 挫折希望

TAKEさんからメールのご返事をいただいた。
こちらからは、不しつけな突然のメールなのに、 修理方法や導電性接着剤の詳細な説明と励ましの言葉をいただいた。
ああ、ありがとうございます。 導電性接着剤は「ロックタイト」が出しているもので、
2液性のエポキシで、銀が混ざっているようなものらしい。
プロ用と言うか、一般小売はほとんどされていないらしく、
TAKEさんも、はじめロックタイトに問い合わせ、問屋さんを教えてもらい、
問屋さんから紹介の小売店経由で注文したらしい。なかには10個単位とかじゃないと、 注文出来ない店もあるようだ。
メールにはロックタイトのHPアドレスも書いていてくれたので、見てみると、 1個3千円台だ、10個だと3万円!!
とりあえず、週末なので、ロックタイトには問い合わせ出来ないので、月曜日に問い合わせよう。

前に、いつもの目黒SPIRITOでメカのミ◯◯ラさんが、アルミテープで直したと話していたので、
一縷の望みを持ってSPIRITOへ・・・ いつも世話になってるなあ。
ミ◯◯ラさんは詳細な修理方法を、「こうやるんです」と目の前で実演して教えてくれた。
そればかりか、やってていいですよと、お店の中で実際やらせていただいてしまった。 いやあありがたい。
ミ◯◯ラさんのやり方はアルミテープを細く切り、(ほぼ配線プリントの幅くらい)
セロテープか薄手のビニールテープに配線プリントと同じ間隔で張り付け、
配線フィルムに張り、断線部分を接続するというもの。 しかし、その時の修理はフィルム配線の途中、
コネクター前のねじりの部分の断線だったので アルミテープで、修復可能だったようだ。
(後で聞いたら、いろんな方法をとったそうだ。最終的にテープに落ち着いたそうだが、 それでも、
3回くらいトライ&エラーをくり返したらしい)

ミ◯◯ラさんに、教えてもらった方法で作った
バージョン1型


私が断線している、配線付け根の部分は、圧力がかからないし挟み込む部分も短いので、
セロテープの粘着力だけでもつかどうか・・・
お客さんも来るし悪いので、ある程度やり方を教わり自宅でやることにした。
目もちょっと限界に来ていたので・・・ なんとアルミテープも少しわけていただいて・・・感謝感謝。

自宅でさっそくチャレンジ。その時は希望に満ちあふれていた。
もしかしたら、今日のうちにエアコン復活!!なんて・・・
アルミテープを切り、新しく作成した、導電テープで、ぱっと見修理の手が入っていないかのよう。

カッター刃を
重なった基盤の間に入れ、
銀色の導通面を出す。
あまりめくるのに力をかけないように。

そこに、作成した接続用テープを挟み込む。

しかし、導通しない・・・・・・。
YA師匠から教えてもらったデータをもとに、テスターをあててみるが、 ぜんぜん導通 が無い。
おかしい。付け根を押さえてみるが、テスターはうんともすんとも言わない。
おかしい。と横で見ていたかみさんが・・・「あれっここは?」
がーん!片方の4本がコネクターの手前で断線している・・・ 8本完全断線だあ!!
最初気が付かなかったのか、あれこれやってる途中にパキンとやっちゃったのか・・・
いずれにしろここも修理せねば・・・どんどんボロボロになっていくう・・・・・・。

気をとりなおして、修復に励む。修理じゃなくてほとんど修復ですな。これは。
しかし、ほんのたまに導通するのだが、全然安定していない。心身ともに限界に来つつあったので、 週末復活はあきらめた。

月曜、さっそくロックタイトに問い合わせてみた。 事情を話し、とある代理店を教えてもらったが、
代理店の方でも、導電性接着剤の問い合わせは あまりないようで、しかも個人で購入となると戸惑っているようだった。
小売店を教えてもらうために、また電話することにして、 電話を切ったがその日は何度かけてもその人はつかまらなかった。
他に良いものはないかと、ネットをあたっていると、導電性のテープで、粘着剤も導電性があるものが あるらしい。
ミ◯◯ラさんからいただいた、アルミテープは、表面は当然導通するが粘着面はやはり導通 しない。
粘着面も導通したら、簡単なのにと思っていたが、あるじゃん。

で、さっそく住友3Mに電話。 しかし、ロックタイトのような対応を期待した私が馬鹿でした。
個人で購入したいという意向を伝えたとたん、相手にされなくなった。
代理店なり問屋なりでもと言っても、全然だめ。 大きなロットでの取引しかしていないの一点張り。
少量分けて提供できるか、営業に聞いてみますというとこまで、ねばってみたが、 その後なんの連絡もない。
あたりまえか・・・。

しょうがないので、他に無いかとまたネットをあたってみたら、
なんと、有名なPaworBook(Apple)系サイトで、導電性接着剤を秋葉原で、手に入れたと書いてあった。
あきはばらあ? 灯台もと暗し。なんとYA師匠御用達の千石通 商に置いてあるらしい。
次の日、昼休みを潰し、さっそく秋葉原へ。 そう言えばラヂオデパートの向かいに電線ケーブル専門店があったなあ。
そのうちオルタネーターアーシングをやってみようと思っていたので、ふらっと入ってみると、
導電性テープがいっぱい並んでる。 粘着剤も導電性有り・・・あった!!
ソニーケミカル製の導電性粘着テープ。銅はくテープで厚そうに見えるが0.04mm。
秋葉原でも、置いている導電テープはたいがい3Mの#2245という 粘着剤は導電性の無いタイプとばかり思っていたら、有った
最初の店で見つけちゃうとはさーすが秋葉原。

千石通商では1階の奥の壁に、導電性接着剤がぶらさがっていた。 どうもアメリカ製のようですな。
妙に字間の開いた日本語でコンタクティブエポキシと 印刷されている。
ハングルも同じように印刷されているが、他は英語だ。 注射器型の容器が2つ並んでパックされている。
エポキシなので主剤と硬化剤でしょうね。 扱いが難しいかな?
他にもコンタクティブペンとか置いてあり、 こちらは、熱線修理剤に近いのかなあ。

さっそくその夜から再度チャレンジ。 導電性テープで、接続テープを作りなおし、さらに接着剤でくっつけるという寸法。

バージョン2型
配線プリントとの
接触面も粘着面なので、確実に接触される。


しかし、導電性接着剤はエポキシ系なので、2液混合型。 しっかり同量混ぜないと、ちゃんと硬化しないし、硬化しないと導通 しないようだ。
完全硬化には24時間かかる。テープで押さえるので横にはみ出る。他の線に接しないようにしなければ・・・けっこう難しい。
その日は接着して、押さえをして次の日を待つことに。

配線付け根の部分は
バージョン2型をさらに
確実性アップさせるため
導電性接着剤を付けて固定。


次の日さっそくテスト。おお!!テスターが動いてる!! 導通した!!しかし、すごく不安定。
導通しないとこもある。なんで?? しっかりくっついている様なのに・・・ うーむ、
新しく見つかったコネクタ前の断線の方は、接着剤使ってないからからかなあ、 でも導通 しないのは、
けっこう接触面を長くとってるところだし・・・ 導電性接着剤の混合量を見誤ったか?
この時点で、2箇所の大きな断線は原因の切り出しを困難にしていた。
社内LANのトラブル原因を探ってるみたいだ・・・・

コネクタ前の方に原因があると予想し、導電性接着剤で、くっつけ直そうと 補修したテープを剥がそうとしたら、
ああっ テ−プと一緒に僅かに残った無傷の部分も切れてはがれてしまった!!!
がーん!!!!
傷を広げてしまった。
コネクタ前も、ほとんど配線プリントが残ってなひ・・・・

残って無い・・・

またやってしまったあ・・・・・