なんと車検だ。

ある日、前にディスクローターを換えてくれた工場から、 車検切れてますよ。と電話があった。
修理の時に車検証をチェックしてたのだろうが、切れる前に電話ちょうだい!!
あと2週間あると思ってたのに。私の見ていたのは登録日で、車検の満了日は下に書いてあったのだ。 がーん・・・・もう切れてる。
こうなったら、即その工場に持って行くか、(警察には内緒)仮ナンバー取るか。
どうせ仮ナンバー取るんならユーザー車検してみよう。 なーんて、私のような根性無しはユーザー車検はもってのほか。
しかし、マセ仲間にはユーザー車検をとった方が何人もいるので、ちょっとチャレンジしてみたかった。
各諸先輩方のHPを見たり、ユーザー車検のHPを見たりする度けっこういけそうなどと思ってしまうのだ。
次の日ちょうど会社で時間が空いたので、仮ナンバーを取ろうと品川の陸運局へ・・・(会社から近い。遠かったら行かないでしょう) 私は仮ナンバーはてっきり陸運局で取得するものと思っていた。(ユーザー車検のHPを見ていたのに・・・)
陸運局職員に「仮ナンバーは区役所だよ」と言われ、がーん。
でもせっかく来たんだから車検ラインの見学をしよう! 車検ラインはちょうど動いていた。(休憩時間もある)
最初はサイドスリップ。車がまっすぐ走るかどうかを見る。
次は、スピード、ブレーキ、ライトを全部一箇所で検査できる全自動マシン。
その次が排気ガス検査だったが良く見て無い。最後が下回り。車がグラグラ揺らされている。揺らすのは機械でやるのね。
なんだ簡単じゃん。機械相手だし。でもラインの真ん中にでっぱりがある。
オイルパンが心配ですな。 まっ同じバネのTAさんも受かっているし、どうにかOKしょ。
車を揺らすのはサスを見る為だろうけど、ここで、オイルの雫なんて落ちたら、×なんだろうな。
下回りがんばって掃除しよ。
最初の印象は、こんなトコ素人がくる所じゃないって感じだったが、しばらく居ると慣れてきた。

悩んでいてもしょうがないので、電話でユーザー車検予約。
その日、午後も暇になった。書類一式持っていたので、区役所に行って仮ナンバーを取ってきた。
必要書類は、  
 車検証  
 まだ切れてない自賠責  
 免許証  
 はんこ。

さて、週末がやってきた。もうこの週末しか準備期間はない。
下回りをどうやって綺麗にするか。有名なYA師匠のHPで、下回り洗浄の事が事細かく出ている。 
オイル漏れは厳禁!!とユーザー車検のHPに書かれているのだが、オイル漏ればっかだ。 うちの駐車場では、大家さんの目があるので、YA師匠のようには掃除が出来ないのだが、 貸しガレージまで仮ナンバーで行く程、根性がない。
とりあえず、マンションの前でジャッキアップしてみよう。
むむむ、下に潜るにはやっぱり恐い。 当然、馬(ジャッキアップした車を支える鉄製の足)を使っているのだが、やはり恐いものですな。

エンジンのオイルパンは滲み汚れなので、まずマジックリンとブラシでゴシゴシ.
洗車でいつもつかっている水道のホースに付けたシャワーを直噴に切り替えて、 流す。うーんこんなものか・・・今度はパーツクリーナーを吹き掛け。
おおけっこう綺麗になる。パーツクリーナーは3本あるので、マジックリンと併用でどうにかもつかな。

ある程度綺麗にしたところで、ガスケット廻りに「リークリペア」を吹き付けオイル漏れ止めをする予定。
このリークリペアという商品はスプレーすれば、オイル漏れを止めてくれる優れものだ。 YA師匠が、HPで紹介していたので、探して買っておいたもの。 バイク屋さん関係しか出してないそうだが、バイク用品店で見つけた。

次は問題のオートマミッションのオイルパンだ。 ここはいつも濡れたような状態で、駐車場に黒いしみを作っている。
オイルパンガスケットからの漏れなのかどうかは判断できない。
オートマミッションのオイル、オートマチックフルード(ATF)を冷やす為の ATFクーラーまで行くホースのカシメ(金属ホースとゴムホースのつなぎ目)が経年変化でオイルを滲ませているのだ。
ここは、オートマのマセは必ず漏れている。 そのホースの出口(ミッションに直接繋がっているところ)も怪しい。しかし、見えない。 とりあえずオイルパンを念入りに綺麗にして、ガスケット廻りにリークリペアを吹こう。

YA師匠も書いていたが、落ちてきた油やマジックリンで服はぐしゃぐしゃだ。
ううう寝転んでの作業なので、後頭部も油よごれで、ぐしゃぐしゃだ・・・。
ダンボールを背中に敷いてるが、体は奥に行くので、頭が・・・。 メンテ用のキャスタ−付き背板が欲しい。
実際こんな事はちゃんとしたガレージがある人用の作業だ・・・。やはりイタ車はお金持ちの乗り物なのね。

よくよく見れば、うちの車って、けっこう下廻りは綺麗かもしれない。
基本的な漏れ箇所以外(この表現も変?)はこの年式のマセにしては油の固着も無いし、
だだ漏れした形跡が無い。ちゃんとメンテされていた固体なのだろう。

後ろを上げてデフ廻りを綺麗にして、オイル止めを施し本日の作業は終わり。
後は明日まで置いてみて、リークリペアの効き具合をチェックですな。

下に潜ったとこで、足廻りのチェックもしたけど、 フロント廻りは先日バネを換えたばかりで増し締めは必要無いようだし、
ブレーキラインも元気そう。(ほんとはオイル交換したかったけど)
ブーツ関係(ドライブシャフトや、ステアリングラックに付いている、ゴムの蛇腹状のもの) の破れも無かった。
(破れてたら車検は通らないようだ。要交換となるが、シャフトを抜かないといけないので、 国産外車問わず高くつく。
輪の片方が割れていて簡単に装着できるのもあるようだが、(車検用?) マセにはそんな部品は出て無い。
ベンツ用とかをうまく付けてくれるトコもあるようですが。)
あとは、赦熱板をはずして、その為に切ってしまった、エアクリーナーまでのホースを ビニールテープでつなげよう。

しかし、マンションの前でジャッキアップしての作業はおそらくヒンシュクものであろう。
そのうち大きなしっぺ返しが来るような気がする。
都会のイタ車は素直に車屋に行けというのが、この辺に住む人々の共通の意見であろう。

素敵なガレージが欲しい・・・・。