内装を考える。

マセは内装が猪木です。なんちて。豪華な内装が魅力のひとつ。 この感じはやはり手づくりの魅力と思う。
最近の国産車を含め、セダン系はウッドを多用する車が増えた。
しかも、 今までのように濃い色ではなく明るい色のウッドで、本物の木目を強調したものだ。
しかしどうしても工業製品ぽく見える。
工業製品だからしょうがないのだが、 マセの場合、工業製品ではなく工芸製品であると言った方がいる。
それは言えてる。 マセの内装を作っているのはイタリアの家具屋さんなのだ。
だから並べてみると革の質や、ウッドの柄が固体によって全部違う。
年期や使われ方で、ヤレ具合も違うので、ますます固体差がうまれ、 愛着も湧くという寸法である。

よくあの革と他に類の無い明るい色合いのウッドの感じを見て、
エッチなホテルのようなとか言う人がいるが、それはよく知らない人であると思う。
革、合成スエード、木目等使われている物の表面上だけ掬ってみればたしかにそう見えるかもしれないが、
よくカーショップで売っているウッド調のドリンクホルダーなんかと 同じに見ているのではないだろうか。
(といいながら、ドリンクホルダー買いました。)
一度所有して見てほしい。

しかしこんな始まり方をしたにも関わらず、自分の車の内装をあらためて見てみると、
気になるところが色々あるのだ。

まず、革も年期の分やれている。
これはしょうがないけど、固体によって革のてかり具合も違うので、あまり古く感じないものもある。
実際大事にされて乗られて来たものもあるが、あまりテカリのない物の方が新しく見える。

そして合成スエード「アルカンタラ」の部分。
ここは購入当所から毛羽立っており問題だらけで、いずれは張り替えかと思っていた。
アルカンタラは東レのエクセーヌと同じもので、気足の微妙な長さの違いくらいしかないらしい。
ヨーロッパ車は高級車に良く使われていて、わたしの大好きな「ランボルギーニディアブロ」なんかも
アルカンタラ内装のものがある。合成だから合成皮革のように荒っぽくつかってもOKかというと、
そうではないらしい。長年使うと洋服などで擦られ毛羽立ってきて目もあてられない状態になる。
私のなんか元から毛羽立っていたので、今では地が出てしまっている部分がある。
でも本物のスエードだともっと大変なんだろうけど。

あとあまり話題に上らないのだが、シートのサイドのカバー部分。
シートの蝶番部分を隠しているところ。このカバーがプラスチッキーでいただけない。
どうしてこんな材質で、こんな表面処理なのだろう。
シートは、前に倒す時にシート横のレバーを操作してツメ状の引っ掛けを外すのだが、
このカバーがその機構を隠している。しかし、変型しているのがこうゆう物なのか、
引っ掛けがカバーにあたってうまく外れてくれなかった。
私は紙やすりでカバー内側を削り、シートがやっと倒れるようになった。
旧いベンツのSLなどはこのカバーが、メッキ処理(中身はプラスチックらしい)されていて、豪華だ。
プラスチッキーで嫌なのに、運転席側はシトーベルトで傷が付きよけい気になるのだ。

それからステアリングパッド。
90年以降の後期型はこの部分が黒い革で出来ており、縫い目があって パッド部分に合う形状になっている。
色も 回りのインテリアにもマッチするが、89年型は茶色い革で、パッド部分に貼っているだけだ。
しかもステアリングのベースの形に微妙に合って無い。
89年型は、ステアリングパッドを始め、変なところが、何とも言い表しようがない茶色の部品になっており、
ビトルボからの過渡期的部分と思われる。
後から分かったのだが、(222のMOTOさん情報)89年型は基本的に革巻きステアリングだったようだ。
私の見たことがある89年型はみんなウッドステアリングだったが、
先日の”カーマガジン誌”の マセラティ特集に登場した赤い’89Spyderは革巻きだった。
革巻きステアリングとウッドステアリングでは微妙に形が違うので、パッドの形状が微妙に合わないのかもしれない。
後期型の方が全体にこなれているインテリアで、その後4Vあたりまで(ギブリも?)大幅に変更はなく 推移している。
例の、ウッドセンターコンソールパネルも後期型からだ。
あっそうだ。自作したセンターコンソールもいまいち納得してない。また造り直すかなあ。

で、なんとお金も無いのに、 現在シートのアリカンタラ部分の張り替え中だ。
トノカバーを継ぎ足してもらった内装店にまたお願いしている。
楽しみ半分不安半分。

同郷のsatoさんの話しだと、アルカンタラ部分だけ新しくするとそこだけ目立ってしまって
釣り合いがとれないって話しが・・・