コンソール製作・・・

マセのウッドは内装の革色によって、木目を選んでいるようで、
白革やタン革の車を見ると、木の節が少なくて、木目がおおらかなものを使っていて、全体に明るい。
対して、私の車のような黒革の場合、節も多く、こねくりまわしたような木目模様で被われているものになっている。
全体に黒に負けない強さを出そうとしているのか。 比べると、別の木を使っているように見える。

そのへんが、工業製品的日本車との違いで、日本車の場合、車個々の個性をなるべく出さないように作ってしまうとこが、
戦後の経済成長はたまた教育制度が齎した弊害かもしれない。 (うそ)

失敗したセンタートンネル部分のウッドは、タン革などの車なら使えそうだが、うちのには、ちょっと色が薄すぎる。
いつもなら落ち込みそうだか、テストで、エポキシを使ったものが、けっこう色が良い感じなので、
エポキシでやっぱりやりましょうってことで、頭を切替え製作に勤しむ。

ベースになるものは既に作ってあったので、あとはコーティングだけ。
作る人なんていないだろうけど、製作工程を簡単に。

実際に金さえ出せば本物が手に入るので、惜しまない人は本物を手にいれましょう。

1.まずベースのベースアルミ板を元のパネルを参考に切り出す。1.5mmから2mm厚くらい。
これは前に作った時に切り出していたので、(その後使わなかった)楽でした。
元のパネルを参考に15度くらい曲げる。

(しかし、エアコンパネル部とオーディオの穴は曲げてから 開けましょう。
巨大万力でもないかぎり、 矢印のあたりから曲がってしまいます。)

どうしてアルミのベースがいるかというと、
オーディオはこのパネルがコンソールにねじ止めされることによって、支えられているのだ。
前回作ったものはコンソールに嵌め込んだだけだったのでしばらくするとずり落ちてきた。
ねじ止めする為の穴をを作りたかったのとある程度の強度がほしいためだ。

2.今度は5mm厚くらいの板(ベニアorMDF)を元パネルを参考に切り出します。
15度の曲がった部分は今回突き板方式なので、神経を使わずおおよその感じで。

3.アルミに板を張り付け、整形する。 マセ仲間のおかげで本物のウッドパネルを何度か見たが、
本物を参考にするのが一番。でも本物があったら、こんな事しない。

4.突き板を貼る。今回使用したものは裏打ちが厚く、細かい加工はむつかしい。
やはり、ぺらっぺらの突き板そのものが一番。
次回?は裏打ちの曲げる部分をサンディングして、少々加工しやすくしよう。
(ってまだ作る気でいる)

さてコーティングだが、やはり湿気が重要なファクターとなるようで、 夏場は基本的に避けたいところらしい。
フライフィッシャーやモデラー等、エポキシ及び樹脂系を使う人は夏場は避けて作業するようであります。
除湿機とかエアコンとかを使っていれば大丈夫と言ってくれたプロもいましたが・・・ 換気できないじゃん。
(エポキシの場合強烈な溶剤の臭いはないけど) でも樹脂系って使い切らないと、その後使えなくなってしまうものが多いのだ・・・。

テストで開けてしまった、クリスタルレジンを使ってみることにした。 色々人に教えてもらったのに・・・。

で、・・・やっぱり失敗。硬化剤の計り方が悪かったのか、硬化が速い。
表面はテストほどではないにしろ、曇りぎみ・・・
自作フィニッシングモーターは成功したようで、全体に均一な塗装は今までで一番だった。
ただベースの地の問題か、塗り方か、部分的にコーティングが薄いところがある。、
そこを修復するには、全体に今度は完璧にコーティングしなければいけないのだが、
前に最期に磨いて艶を出した経緯があるので、横着な私は部分補修に打って出た。
回っている

しかーし。それが、失敗の元。 塗り過ぎ。でも補修部分のほうがちゃんと艶が出た。
削って磨いて、形にしましょうとやっていたら、 ガーン今度は削り過ぎで、地が出てきてしまった・・・・
ベースを作るには、けっこうな労力を要するので、このままどうにか成功させたい。

とりあえず、地がでない程度に形を整え、もう一度コーティングに挑むことにした。

クリスタルレジンもなくなってきたことだし、今度はフライフィッシャー御用達の フレックスコートを使ってみることにした。
yamamotoさんyoruruさんごめんなさい。
ネットを覗いていたら、「フレックスコートライトUV」 てのがあって、聞いてみると、
紫外線で黄変しにくいってことらしいので、それにしてしまった。

フレックスコートライトっていうくらいだから、もっとさらさらかと思ったら、
今まで、使ったエポキシの中で一番粘度が高い。普通のフレックスコートっていったい・・・
アメリカ製だからなあ。もしかして中身間違っているんじゃないの?
でも計量用の注射器までついてなかなか使いやすい。

結果は最高の透明度。除湿機をしっかり稼動させていたせい?
しかし・・・均一な面は・・・やっぱり難しいです。

そのまんまっていうのも何なので、トライデントマークをウッド風カッティングシートを使って、
木象嵌細工風にしてみました。でもちょうど節のところにあたってしまって・・・

フレックスコートの性質も分かってきたし、次回作はどうにかいけそうな気が・・・
感動のフィナーレはまだ遠そうだが、涼しくなる頃には第3段計画中。

その前に夏対策考えなきゃ。