ユーザー車検本番

ついに、車検本番がやってきた。
朝一で車検場へと息巻いていたにもかかわらず、 まあ8時半くらいに開くだろうからその頃に着けば・・・とゆっくり出てしまった。

陸運局の廻りには、予備検屋さんとかテスター屋さんとか言われる工場があるのだが、
そこは、ひととおりの車検と同じテストをしてくれ、一発合格にはかかせない。
業者の持ち込み車検が主な収入源だろうが、ユーザー車検の多くなった今日では、私達素人のお客も多いはず。
下見の時に陸運局の真ん前にある事を確認してたので、陸運局に行く前にひととおり見てもらおうと思っていた。 なんせ、バネが変わって光軸(ライトの高さ)がけっこう変わってる。
でも・・・道に迷ってしまった。 先に予備検屋に行こうとして、変なトコで曲がったのが運の付き、
結局先に陸運局に入ってしまった。 色々観察してみるに、朝一なのに業者さんで混んでいる。平日午前は空いてると思ってたのに。

まず、書類を造らねば。先人のTKさんや、TAさんのHPを見ていたので、 何処で何を買うか分かっていたのは助かった。
見本を見ながら書類に書き込みして、今度はDの建物のはず。
TKさんが書いていたように、 同じ敷地内ではあるが、離れていてめんどくさいなあ。一箇所で出来るのに。
最後のユ−ザ−車検窓口は車検ラインの横にある。
初めての人はちゃんと言うようにと看板に書いてあったので、 「ユーザー車検初めてです。」と言って書類を出し、予約ナンバーを告げる。ここの人は車検の現場に関係してる人らしく、記入漏れを指摘されたけど、まあ前向きな指導って感じでユーザー車検をする人には良心的に応対してくれるようでありがたい。 書類を完璧にしたところで、もう一度ラインの下見。
まだ、業者さんで込み合ってそうなので、ここで予備検屋に行く。

向こうは慣れているので、マセといえども動じないと思っていたのだが、 なんかあまり良い顔してない。
まず機械に乗ってスピード検査。 40kmになったら、ジリジリーンとベルが鳴るので、そこのスピードメーター位置を覚えていれば、
少々スピード表示がズレていても、検査に受かる仕組みだが、(MASERATIはメーター類は信用できないのが定説)
メーターが・・・・・
「動いてないね」おじさんが一言。
げげげげ。こんなトコでスピードメーターぴょんぴょん病再発?

スピードメーターぴょんぴょん病は、走ってる最中にメーターがぴょんぴょん跳ねる現象で、 基本的に接触不良によって起きるらしい。 MASERATIの電気コネクターは作りが悪い上にあまり耐久性を考えて設計してないので、 接触不良を起こしやすく、突然起きて自然に治ってたりする。 メーター本体内部か、デフに付いているスピードセンサーのコネクターがあやしいのだが、先日パワステホース廻りをどうにかしようと、貸しガレージで持ち上げた時にデフにあったセンサーを見つけ、接点を綺麗にした。それ以来、ぴょんぴょん病が出てなかったのに・・・。
たぶん、下回りを洗った時にセンサーコネクターに水が侵入して接触不良を起こしているのだろう。

ユーザー車検を経験し、それをHP上で公開している都合上(ユーザーの自己責任の上に成り立っているわけで、)どうにかして直して通さないといけないので「その場で対策を施した。」と言う事にしておきます。

陸運局に戻って、もう一度書類チェックとラインチェック。
気になっていたのは、予備検屋さんでは、ブレーキ検査の時ニュートラにしていたのだが、本ラインではどうか。
自動検査はテンポが早い、ニュートラルにしろっていう表示はライト検査の時しか出ないよう。
ローラーの上のタイヤはずっと動いているので、基本はDモードでいいらしい。 しかし、このタイミングに合わせられるかな。
私は上がり性なのだ。 予備検屋さんでもスピードを一定にするのが難しかったし・・・。

ラインに並ばないと始まらないので、並びましょう。

検査ラインに入る前に検査員の人が、外観とエンジンルームを開けて車体番号の確認。 (見た限りではエンジンのナンバーは見て無い)灯火類の検査。接触不良がなくてよかった。
「やり方分ります?」と検査員。 「とりあえず、下見をしてきたので・・・」 「じゃ指示どおりにやってください」

最初はサイドスリップ。下見で見た限りでは業者の人はやけに慎重に通過していたので、 私も慎重に・・・・白線に合わせて。
ちょっと早かったかなあ。『サイドスリップ ◯』 はあ・・よかった。

次は、問題のスピード。3速に入れて・・・この辺で40km!!あああっとパッシング。パッシングした時には回転が下がってた。
『スピードメーター ×』しっ失敗だあ。 そこで舞い上がってしまった。

×がでてもそのまま検査は継続なので次はブレ−キ検査なのだが、電光掲示板の指示どおりやってるつもりなのだが、タイミングが外れっぱなし。
ひととおり×が出たが、スピードと違って、2回づつ検査をやってくれたので、ブレーキはとりあえず、◯。
サイドブレーキは弱いので、思いっきり引いた。 予備検でやった感じからすると、タイミングが合えばマセでも強めに引けば合格するようだ。
あるユーザー車検のHPには、今まで引いたことがないくらいの力で引け。と書いてあったけど。

光軸も予備検屋さんで調節したのでなんなくパス。

次は排気ガス検査。マフラーにセンサ−棒を自分でつっこむ。しかし、説明のアナウンス(テープ) はよく聞こえない。
下見は重要ですな。触媒はいじってないので、合格。
ここで一度検査票に記入。 紙を機械につっこんで、ガチャ。

後は下回りですな。そのまま進むと、ラインの真ん中が開いているトコに止める。その下はピットになっていて、検査員が下廻りを見れるしくみになっているのだ。 台自体がぐらぐら揺れて、足廻りの状態をみるのだが、オイルのほうが心配だ。
『◯』ほっ・・・。気合い入れて掃除したからねえ。

最後に検査員の人に聞いてみると、やはりパッシングした時にはスピードが落ちてたのではといわれた。

再検査は、またぐるっと廻ってラインに並べばいいのだが、ひと休みして。
気合いを入れ直し再びラインへ、最後の係員の人も説明してくれたのだが、ならんだところで 最初に外観検査をしてくれた人も再検査のやり方を細かく説明してくれた。
ラインに入る前に横にある機械にボタンがいっぱいあって、その中のスピードのボタンを押して入ればいい。他の検査は『通過』になってしまう。

今度こそ、この辺40kmを維持して!ややいきすぎたかなあ・・・・『◯』おお。やった!!
検査票にガチャっとして。最後の係の人に。「これで終了だから、あの建物に6番窓口で車検証もらって。」
以外とあっさり。あたりまえ。
慣れていれば、×も出ないだろうし。ラインに居る時間は実質10分くらいで終わる。 車検制度自体を考えなおしてしまう。
検査料は¥1500なのでこんなものなのでしょうが。

そうだ、仮ナンバーを正規のナンバーに換えねば。
新しい車検証をもらう時に
「仮ナンバーを付けて来たので、ナンバーの封印取っちゃったんですが、何処で封印やってもらえるんでしょうか?」と聞いたら、
「封印取っちゃったの?だめだよ取っちゃあ。」 ええ!そうゆうものなの?
陸運局の人が言うくらいだから、そうゆうものなのだろう。

たしかに、やけに高圧的な受付の人に説明を受け、また別の建物へ行って申請用紙を購入し、それに書き込み、元の高圧的受付に戻り、ハンコをもらい、また用紙を買った建物に戻り、封印代をはらって、 封印をもらい、車に戻ってねじ止め、また買った建物まで車もっていって、封印係のおじさんが、確認して封印。
という手間がかかった。 片方はガムテープでも使ってとめときゃよかった。

これでユーザー車検は無事終了。 まさか自分がやるとは思わなかったけど。やって良かった。

皆さんそうしてるので、帰宅してからステッカーを張り替えた。