ガスをどうする
冷媒 ガスをどうするか、作業中色々考えていました。
本来なら、私のZagatoはCFC-R12というフロンガスを入れてますが、
ご存知のごとくオゾン層破壊の元凶といわれR12フロンは現在製造中止。大気放出してはいけないことになっております。
リサイクル法も始まって、廃車の時にもガス回収のお金を取られるとか・・・
現在の車はHFC-134aというオゾン層を破壊しない塩素抜きの代替えフロンを使用しているのは、
旧車乗りの皆さまには周知の事実ですが
R12も全然無いかというと実はまだ市場に出回ってまして、在庫で残ったものとか、外国で生産されたものとかあるようです。
まあでも高いですね。
高いのを抜きにしても社会風潮的にもエコロジーな方向へシフトしているわけですから、
堂々とR12を使うのは・・・万人が見ているWebサイトで出すのはどうも・・・
で、どうするかというとこれからの事を考えて、YAMAGUCHI師匠がやられたように134aに転換が王道でありましょうか。
YAMAGUCHI師匠が転換キットを使われてから、お仲間に使う方も多く その後の経過も良好というのを、
師匠他諸先輩方に聞いてますので、 基本的に、転換キットを使う事を想定して134a用のOリングを使って作業をしていたのですが、・
何かと、冷媒に関してネットで勉強しているとどうも134aの欠点が目に付いてしまいました。
(これから書くことは、ネットでの聞きかじりばかりですので、間違いがある可能性大)
まず、
システム内の圧がR12に比べて高いらしい。
ってことは、長年使い続けたロートルのコンプレッサーに負担を強いることになる。
粒子が小さいので漏れやすい。
じわじわってもれるのって、真空引きとか考えだすと精神衛生上良くない。
ゴムに対しての攻撃性が高い。
R12に比べOリングなどへの攻撃性が高いので、R12のOリングのままだと劣化して漏れる。
水分を取り込み易い。
リキタンは新しくしたので良いけど、錆はシステム内には大敵。
オイルとの馴染みが悪い。
R12はオイルと馴染みやすく、ガス自体が潤滑剤になるのに対し、
134aは馴染みが悪く、かなり高性能のコンプレッサーオイルや潤滑剤が必要。
各社から潤滑剤がでてますね。有名なアタッ○レーシングなんかもシステム内に入れると良いなんて サービスはじめました。
こう書くと134aのカーエアコンは、かならず問題を起こしそうですが、実際は普通にエアコンが効いてる車が多いわけで、
心配する事はないと思いますが、なんせもともとR12車をむりやり134aにしようというのですから、こっちは心配です。
あと、転換キットには、R12システムに134aを入る為、おそらく漏れ止め剤が入っていると思いますが、
その漏れ止め剤がコンプレッサーに悪さをする場合もあるようで、 前述したように、古いコンプレッサーなもので、それが一番心配。
ブロアファン交換だけでなく、エバボ掃除、ケースフラップ修理、
果てはエキスパンションバルブとリキッドタンクまで交換しましたが、コンプレッサーは手付かず。
(コンプレッサーを交換するなら、ギブリのをつけますが・・)
それで、他にやりようは無いものかと、R12互換の代替えガスなど色々検索した結果
有名な、添加剤のページで紹介されていた、これを見つけました。
自然冷媒というフレコミで、 |
紹介を読んでると、上に書いた134aの欠点がすべて解消されるような商品なんですなあこれが、
しかし、中身はフロンじゃない。 ハイドロカーボン(炭化水素)冷媒といって、プロパンガスやブタンガスなどが成分に入ってる。
カセットコンロのガスみたいですが、やはり可燃性です。
134aはオゾン層を破壊しないのですが、地球温暖化係数はかなり高いようで、京都議定書が発効された今後は削減対象になってるそうで、それに対しAir-coolingの方は、地球温暖化係数はほぼ0と書いてあります。
騙されやすい小市民な私なので、このガスの情報を色々調べまくりましたが、 販売業者の紹介した事例以外あまり無い。
「自動車工学」にも紹介されたと書かれていたのでわざわざバックナンバーを注文したりしましたが、 使用してみた状況は載ってますが、その後の経過まではその号では載ってない。あやしいです。
YAMAGUCHI師匠は、例の転換キットを使う前に「最もアヤシゲな存在」と書かれてますが、こっちのほうがもっとアヤシイなあ。
一本2500円。R12だと3本くらいはいるので、Air-coolngだと2本ちょっとくらいか。 3本買って7500円。
師匠の使った転換キットが7000円と書いてあったので、134aのガスを入れるとAir〜のほうが安くつくかなあ。
その後のコストを考えると、134aにしとくのが無難か・・・・
もうちょっと安けりゃいいのですが・・・
他にもこのAir〜と同じような商品もあって、そちらは「C●LD12」って名前なんですが、説明読んでもかなり近い商品のようです。
そちらは、某オークションでかなり安くでてます。
しかし騙されやすい小市民なもんで、添加剤のページで、紹介されたほうが気になってしまう。
添加剤のページにはAir〜は製造中止で、新型の「GEC○●L」って製品になるらしい事を書いてまして、そちらは、R12と同じ容量くらいいれるタイプで、電装店その他でも使用しやすくしてる商品らしい。
少々改良されて発火点も高くなってるようで、日本製らしい。 (Air〜はどこで作ってるんだろ)
じゃ、GEC○●Lも考えるかなあ。
と、このあたりで、作業に熱中していたので、ガスは完成してからって事にしたのですが、
その後、有名なオークションで、Air〜の方が、安く出てるではありませんか。
考えているときには無かったような気がしますので、在庫処分?私が気がつかなかっただけかな。
この値段ならと 作業もほぼ完成の目処がついた頃、5本注文してしまいました。
はたしてどーなるでしょう。