さらばロイヤル!
KUMAKAWA TETSUYA BALLET IndepenDANCE JAPAN TOUR'99 SPRING (Bunkamuraオーチャードホール) 1999.5.8

行ってきました、観てきました、哲也のK-バレエ at オーチャードホール!
終盤は涙ポロポロ。待ち焦がれたこの気持ちは裏切られることなく、本当に最高で素晴らしく、今日の感動は観た者へもパワーを与えてくれました。本当にくどいくらい応援しつづけてよかったと、あと素晴らしいものを観ることが出来た感動でバレエでこれだけ感動させてくれた哲也とK-バレエのメンバーがとても眩しく、もう生涯ついていこうっ!と意を決させてくれました。

18:30開演から若干遅れること10分、場内が暗くなり舞台中央幕に哲也のシルエットが浮かび上がる。和太鼓の音からカスタネットの音にリズムが流れる中、身体をしなやかにおどらせ、「このシルエットは、哲也よね。早く出てきて。」と思う頃、幕が上がり哲也登場っ!
両サイドにフラメンコダンサー20人ほどを従え先ずは哲也が中央で魅せる。これがまたいきなり哲也ジャンプ!い、いきなりやるか!私達の驚きは、バレエ鑑賞にて哲也以外ででることのない感嘆のため息と感動の混ざった声。そしてその幕が終わると、今度は英国の学生寄宿舎をイメージしたかのような舞台の中、K-バレエのイギリスダンサー5人衆が紳士チックなイメージを表現する。実はコミカルで且つシニカルな国民性。そんな英国の一面を哲也を交え、2幕は迫力の技も交え魅せる。バレエの表現力、って無限の可能性があるんだ。
ロイヤルの伝統、もうあの中ではやりつくした、そしてこれからが始まりだ、と言っていた事。
わかるようで、見えなかったこれからに本当にもうこれから何を観ることが出来るの、と不安だった。今回、「皆がみたかった哲也」だったのだ。同じ作品を数回も使い回すまやかしにこれまで辟易することなくその都度、芸術の素晴らしさにそれなりの感動を与えられていた。
しかし、その無限の可能性を創造性豊かなアーチストによってはじめて観る、力強いパワーある舞台が繰り広げられた。有限実行な男、彼一人の力ではないが、彼を支えるメンバー、スタッフのパワーその衆力の力強さ。「イエローエンジェル」が布石になってる部分もあり、これまで見つづけたファンにはあらためて大きな感動ばかりがあったのだ。
また幕がおり次は、ジュード・ロー似のマシュー・ディボルがゲストバレリーナと舞い、スチュワートとゲストバレリーナがピアノを道具に舞う。
第二部の幕では、バックステージを舞台上設定し、ロイヤルオペラ座で舞台に立とうとする様子をみせた。ロイヤルでのいわゆる定番、「白鳥の湖」,「ドン・キホーテ」,「ジゼル」,「ラ・バヤデール」,「海賊」のシーンをつなぎ合わせたかのような流れの楽曲に各象徴的なシーンの踊りをも合わせてみせる。最後はロイヤルの観客へのカーテンコール。ロイヤルの舞台でのバラの花束をバックステージ上に置く。今度はオーチャドへきた我々へのカーテンコールにメンバーが次々とあらわれる。しかし、本当にしたかったこと、カーテンコールが終わりと思いきや、K-バレエのダンサー5人衆そして哲也が力強く踊るっ!こういった演出が出来るのは充分なキャリアと実力と野望のある彼等だけにできるものだよね。
新たな決意とその舞台の大成功を目の当たりに見れたこと。今まで、何度も鑑賞しているが、バレエから自分にパワーをもらった、ということを初めて感じた。哲也を応援してよかった。
有言実行大成功の彼を益々尊敬。もう、最後は涙,涙,・・・!!!
こんな私をあきれることない同じ人種の方ならわかってくれるよね。S席、\13,500-だったけど、第1幕ですでにもう高くないぜぇっ!そう感じました。
そして、哲也の「Being a Dancer」のVIDEOでみたことのある方が!
そう、今日は哲也のパパ,ママもいたのだ。そうだ、神田うのちゃん、そして東儀さんも来てたな。東儀さん、ってホント、ナチュラル~。
私のいた席はオーチャードでは思いの外前のほうで、オペグラス不要のほどで、もう感動でした。
あととても良かったのが観る側のマナー。今まで写真撮影禁止にもかかわらず、カーテンコールで客席からフラッシュがたかれることが多くて折角の思いが、最後ちょっと残念な気持ちがのこってしまったことが多かった。今回は、一切そのようなことがなく、全てが気持ちのいいものでした。

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