27. 横浜市市電保存館


平成26年1月20日、原鉄道模型博物館で暇な思いをしてしまった長女・MIKU

「今日は地下鉄の運転がしたい!」と朝から大ハリキリ!!

先週つまらない思いをしたこともあるので、新装リニューアルした

市電保存館へ行くことになりました。


車で到着して、横浜市の施設にしては珍しく無料の駐車場へ駐車。

入場料もこれが安くて大人100円/子供50円!!

お目当ての地下鉄運転シュミレーターの予約に1回200円。。。

凄くお手ごろ料金なのです。さすが横浜市。。。


保存館の中に入ると当然「市電保存館」という名前ですので

昭和46年に廃止された横浜市電が飾ってあります。

この保存館は廃止される最後まで市電の車庫だった

滝頭車庫をそのまま保存館に改装して保存してあります。

現在の滝頭車庫は横浜市営バスの滝頭営業所として

バスの車庫になっています。


市電保存館から見た市営バス・滝頭営業所



いまの横浜市営バスと同じ配色の市電の電車

この色の電車が最後まで横浜の街を走りました。



車体の路線図もバスみたいで簡単です



そして駅の名称板


通町から弘明寺まで鎌倉街道が上り3車線で下り2車線で

不釣合いなのは、市電が走っていたからなんですね。

本当は弘明寺まで来ていた市電ですが、少し先の京急のターミナル駅

上大岡駅まで延長したかったそうです。

しかし、モーターリゼーションの影響で延長は断念。

その代りに市営地下鉄が上大岡駅まで開通しました。

(京急上大岡駅は京急で3番目に乗降客の多い駅で

横浜市でも南部地区の副都心として力を入れている駅です)


市電の路線図



市電の運転台

先日全廃した京急1000形と似ているマスコン・ブレーキのレイアウト


制帽を被って運転士気分になれます。




古い電車は半鋼製の電車なので、内装は木で出来ています

今では高級感があってよいですよね。



天井の照明器具も、年代を感じて良いデザインです



他にもたくさんの車両を見たり乗ったりすることが出来ます。


そして子供達が楽しみにしてきた鉄道模型の大ジオラマの世界です。


神奈川県庁(キングの塔)・税関(クイーンの塔)・横浜開港資料記念開館(ジャックの塔)

や横浜港の代表的な建物のと並ぶOゲージの鉄道模型たち


OゲージやHOゲージが並ぶジオラマは、原鉄道模型博物館に比べると小さいが

横浜をイメージしたレイアウトで、子供たちも見やすい様に低い位置にあるため

大きなジオラマが、ゆっくりと見ることが出来ます。

もちろん横浜市内を走っている電車がいっぱい!




中華街や横浜市役所の前を走る、Oゲージの市営地下鉄3000N形や旧国鉄の車両達


Oゲージは主に横浜に縁のある車両が多く、横浜市営地下鉄をはじめ旧国鉄車両や

新幹線0系、私鉄では地元京浜急行600形などが製作されて運行しています。

HOゲージより一回り大きく、子供たちにも良く見えて好評です。




HOゲージのエリアは、新しい横浜の町をイメージしています


既製品のHOゲージを利用して、JRや京浜急行などが運行しています。

JR東海道線E231系は子供達が横浜市営地下鉄の旧1000形の

運転台を使用して3周このレイアウトを運転することができます。



ランドマークタワーやクイーンズなどの、みなとみらい地区を走るJR231系

ちゃんと横浜市営バスも並んでいます


そして市営地下鉄のモックアップ車両も展示してありました。


開業時に運行した1000形 ブルーの縦模様デザインが有名でした


2000形 横浜〜新横浜と戸塚〜上永谷間開通時に登場した

当時の最高の技術を誇る電機子チョッパ制御を搭載した車両です


製造者である東急車輛(現・総合車両)より寄贈された様です


現在運行中の地下鉄初のインバーター制御を採用した3000形です

新横浜〜あざみ野と戸塚〜湘南台間の開通時に登場しました


ちなみにOゲージで運行しているのは、3000N形で、3000形を改良し

老朽化した1000形と置き換えるために登場しました。

ちなみに3000S形はワンマン化とホームドア対応に難しい2000形と

置き換えるために、一部2000形の部品を使用して製造した車両です。

よって1000形と2000形は、今では全廃して運行していません。


そして子供たちの一番のお目当てが、市営地下鉄が運転できる

2000形運転台を使用したシュミレーターです!



3000N形のデザインを施したシュミレーター室


子供達は待っている間も、窓からモニターを見て自分の順番を待っています。

運転区間は上永谷から三ツ沢下町間で、三ツ沢下町を発車してしばらくすると

画面が上永谷手前に移動して、エンドレスに運転が出来る様になっているみたいです。

運転できる区間は前の人からの続きで、2駅間を運転できます。



廃車になった2000形の本物の運転台と地下鉄キャラの「はまりん」


「出発進行!」 小さな子でも、楽しく運転出来ます


本物の2000形の運転台を利用して運転する地下鉄です。

子供達も大喜び!ちゃんと区間でATC(自動列車制御装置)が作動し

「チン!」とベルが鳴り自動で減速したりしますが

駅の出発と停車は自分で行います。


もちろん隣に元地下鉄の運転士OBさんが案内してくれて

加速やブレーキのタイミングなどを教えてくれます。

正直、僕も運転したかった・・・


こんだけ遊んでも原鉄道模型博物館の入場料より安く済み

子供たちも大喜びで、3時間くらい遊んでました。

何度も行き、先日の3月16日にも行ってしまいました。

もうリピーターで何度も行き、常連です。。。

こんな気分にしてくれるのが、博物館なんじゃないかな。


横浜市電保存館、まだまだ行きますよ!

あと3回運転すれば、子供達はシュミレーション認定運転免許証が

もらえます!それも楽しみの一つなんだよねぇ。。。