15. 京急ファミリー鉄道フェスタ2010



2010年5月30日。京浜急行電鉄が久里浜の車両基地で行う

「京急ファミリー鉄道フェスタ2010」に、家族で行って来ました。

僕は小さな頃から電車が好きでしたが、上の娘MIKUも父親の

血を受け継いだ様で、保育園でプラレールで遊ぶほど電車好き

になっていました。なので今回は本物の電車を間近で見られるので

子供達を一緒に連れて行って来ました!


会場は横須賀の久里浜駅に近い京急ファインテック葛v里浜事業所で

京急久里浜駅から臨時シャトルバスか無料で運行されていました。

しかし京急久里浜駅周辺の道路で渋滞に巻き込まれてバスの運行が

遅れて、京急バスの運行担当者の機転で会場近くにある久里浜営業所

に帰る回送の営業車両を急きょシャトルバスとして運行してくれました!

こんな臨機応変の対応なんて、僕らが小さい頃ではありえませんでした。

子会社分業化によって、いろんな面でサービス向上に繋がっているんですね。


バスに揺られて約5分ほどで吉井バス停に到着。そこから会場まで歩いて

いよいよ会場に到着です!会場に入るとスタッフから子供達用にパンフレット

が配られて裏面にはスタンプラリーでスタンプが押せる様になっていました。

スタンプが揃うと記念品が貰える様です。



会場で子供達に配られたパンフレット


正門を入り中を見回すと、大人から子供・男女関係なくたくさんの人たちが

鉄道施設や電車を見に、やって来ていました。もちろん長女も大喜び!

車庫の近くの本線を営業車両の快特が、時速100キロで走り抜け

そのたびに手をたたいて喜んでいました。。。


 

まず最初に出向いたのは保存車両のブースで、「デ51形」です。

半鋼製電車で外面は鋼鉄製、中は木造という作りで京浜電鉄の時代に作られました。

明治・大正と走り抜け昭和に廃車となった電車です。MIKUも初めて見る形に

「トーマスに出てる電車?」って聞いてきました。古い電車です。


 

もう一つの保存車両「デ1形」は湘南電鉄時代の電車で何回か改造されて

昭和53年まで走っていました。「デ51形」と同じ半鋼製電車で

僕も最後の改造後の230形時代に大師線で走っている頃に乗りました。

 

230形に改造されても内装も木造だったので、凄く高級感があり

ふわふわしたスプリングの良い電車の記憶がありましたが

やはり乗って記憶通りふわふわして、昔の吊り掛け駆動のモーターの音が

何となく頭の中を過ぎりました。懐かしい想い出です。



そして今回は参加が出来ませんでしたが運転台での記念撮影が出来る

最新鋭の新1000形です。子供達がたくさん並んでました。


 

そして今回のメイン、1000形です!

この2010年で引退となり、最大356両も保有していた1000形も

この5月30日の時点で18両となってしまいました・・・

昭和36年にデビューしてから最終編成の昭和53年までの間に

5回ものマイナーチェンジを行いながら増備された抵抗制御の電車です。

とくに最終増備の5次車の完成度は高く、当時の京急で最初の冷房車で

抵抗制御と思えないほどの抵抗の継ぎ目のないスムーズな加速は

次の800形で使用された界磁チョッパー制御に負けない素晴らしさです!


小さい頃、京急に乗ったら必ず1000形に乗っているイメージしか無く

特急は都営線直通なので1000形しかなく、快特も昼間は600形でしたが

川崎の親戚の家からの帰りは夕方のラッシュにかかり当然1000形の

8両編成の快特に代わっていて600形に乗れませんでした。

他に普通や急行も420形や460形・500形・700形などは待って選んで

乗っていた記憶があります。それぐらい1000形は大活躍をしていました。

特に今はない通勤快特で使用する12両編成の1000形が朝のラッシュ時に

何本も到着する時は、京急の主力電車なんだと感じてました。

その1000形も今年を最後に全てが引退をするなんて・・・

もの凄く淋しいかぎりです・・・



急行灯を点灯して最後のヘッドマーク


そして検車工場の中。1000形や2100形が整備されるのを待っていました。


 


工場の中では検車中で分解されている1000形を利用して

子供達にブレーキ弁を作動させる体験コーナーがありました。

ブレーキをかけるごとに抵抗が入れ替わって行く装置を見て

素晴らしいと思いましたが、子供達が見て解るのかな??

別のコーナーではパンタグラフの開閉制御の体験があり

昔からの菱形パンタグラフと、現行のシングルアーム形

パンタグラフの2種類が展示してありました。

更に奥へ行くと懐かしいベッドマークを掲げた800形が!!


 

検車中で台車がありませんが、814−1号車の先頭に懐かしい

ローレル賞受賞のヘッドマークが掲げてありました!

昭和53年にデビューして京急で初めて、鉄道友の会から受賞した

「ローレル賞」受賞。小さい頃どうしても写真を撮りたくて

上大岡駅・神奈川新町駅・京浜川崎駅(当時の名称)で待ってましたが

結局撮れずに残念に思いながら、渋々帰って来た思いがあります。

その写真が30年経って、やっと撮ることが出来ました。

当時の800形は今の2100形や新1000形と一緒で窓周りが白く

斬新なデザインでした。しかし2000形が登場して遠くから2つドア

の電車と判別が出来るようにと、いまの白帯に塗装を変更されました。

ちなみに今の京急の窓周りの色は白では無くアイボリーです。

白だと汚れが目立つためアイボリーになったそうです。

800形の白塗装の経験がここで活かされていますね。


そして特殊工場では600形や都営5300形の更新工事か進んでいました。


特殊工場の全景


 

解体塗装作業中の600形と修繕中の都営5300形

ここで600形は車体部品や電装品を最新の物に更新されて延命処置を施されます。

自慢だったクロスシートは撤去されて新1000形と同様なロングシートとなります。

都営5300形も京急ファインテック鰍ナ落札受注し、車両の更新工事を請け負って

いる様です。確か京急ファインテック鰍ヘバスの修繕も行い、横浜市交通局の修繕業務も

外部委託業務として落札したみたいですよね。滝頭営業所で職員さんを見かけました。


最後にスタンプラリーのスタンプが集まり、記念品を貰ってきました。


京急電車の刺繍の入った交通安全のお守りで、貰ったMIKUも大喜び!

帰ってから早速、保育園のリュックに取り付けていました。

これって京急だけに、川崎大師のお守りなのかな??


そして横須賀市が協賛しているので、横須賀市のキャラクター・スカリンと

横須賀海軍カレーのキャラクター・スカレー君と記念撮影をしてきました。

すると記念品としてレールの文鎮をもらい、これは僕が戴きました♪d(⌒o⌒)b♪

だって子供達に渡して喧嘩して殴ったら、怪我じゃ済まないですからねぇ・・・


結構ずっしり重いレール文鎮です


他にもポストカードを貰ったり、子供よりも僕が喜んでしまったイベントでした。



最後にMIKUに何が一番面白かった?と聞いたら

「京急のプラレールが一番面白かった!帰りに買って!!」

と言われてしまいました・・・

本物の電車よりも、プラレールの方が魅力があるんだなと・・・


イベントも終了し、最終の臨時電車に乗って久里浜検車区を離れました。

座席に座ってMIKUが電鉄の職員に一生懸命に手を振って「バイバイ!」

って大声で手を振っていると、電鉄の職員さん達もそれに応えて

皆に手を振ってくれていました。30年前の京急ではあり得ない事です。

やはり時代と共に変わって来たんですね。


その帰りMIKUは京急のどこの駅でも、降りると乗ってきた電車に

「バイバイ!」と手を振って見送り、車掌さん達もそれに応えて手を振り

返してくれます。それが気持ち良く感じているみたいです。

このまま電車好きになるのかな?

ちょっと嬉しいパパだったりします。



【余談】

京急ファインテック株式会社久里浜事業所

京浜急行電鉄の子会社として独立

京浜急行電鉄の鉄道車両の修繕・検車業務を実施


京浜急行電鉄時代は久里浜工場として車両の修繕や

検車業務を行っていました。

他に京急バスを中心にバスの修繕・車検業務も実施している。



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