横浜市営地下鉄の車両たち


3000形 (上永谷駅にて)
平成4年8月に登場したオールステンレス製VVVFインバーター制御の電車です。
新横浜〜あざみ野間の開通に合わせ増備された車両で、ATC装置及び除湿制御を含めたマイコン空調装置を採用して車内の快適性の向上を図った車両です。
この車両より車内電光案内板と社内放送の自動化が行われ車いすスペースの確保や、扉は20cm広げられラッシュ時の乗降時間短縮と車いす利用のしやすさを考えた車両になっています。
将来は8両編成まで増備できる様に対応されています。

3000N形 (上永谷駅にて)
平成11年6月に登場したオールステンレス製VVVFインバーター制御の電車です。
先に登場した3000形の2次増備車となります。戸塚〜湘南台間開業に合わせて増備されました。
各所でマイナーチェンジが施されて、3000形の良い所を引き継ぎつつバリアフリーに対応してあります。
横浜市営地下鉄で運行されているイベント電車「はまりん号」は、この3000N形で運行されています。

3000R形 (上永谷駅にて)
平成17年7月に老朽化した1000形の後継車両して登場したオールステンレス製VVVFインバーター制御の電車です。基本性能は先に登場した3000N形ほぼ同じとなります。
3000N形が全て東急車輌製に対し、この3000R形は1000形の後継のため日本車輌・川崎車両で製造されています。

3000S形 (上永谷駅にて)
平成17年に2000形のリニューアル車両して登場したオールステンレス製VVVFインバーター制御の電車です。基本性能は先に登場した3000R形ほぼ同じですが、駆動系以外の電装品は2000形の電気機器を使用しています。
2000形の面影は全く無く、3000R形との違いはカラーリングが青と水色の帯の中と外が逆になっているのと、正面の運転窓下のヘッドライト部分が水色に塗ってあるのが特徴です。

[廃車]2000形 (上永谷駅にて)
【大規模更新により消滅】
昭和59年2月に登場したオールステンレス製・回生ブレーキ付き電機子チョッパー制御の電車です。横浜〜新横浜駅間・上永谷〜戸塚間の延長区間増備車両として導入されました。
ATC装置、冷房装置、ボルスタレス台車及びモニタ装置等の最新技術を搭載しメンテナンスの合理化に努めた当時の最新技術を取り込んだ電車です。

平成16年に更新時期に入り大規模更新(ほとんどが新製されて一部の機器が再利用されているだけです)をおこない、内装や車体は現在の3000R形と同様なボディー3000S形となり、最新電装機器に改造されてインバーター制御になり、現在ではATO運転に対応しています。

[廃車]1000形 (上永谷駅にて)
【廃車により消滅】
昭和47年の開業以来走り続けていた1000形です。
開業当時は3両編成の電車で、横浜延長時に2両増結。そして戸塚延長時に1両増結し、現在の6両編成の姿に落ち着きました。ドア周りの縦のマリンブルー塗装は当時斬新なデザインで話題になり、よくテレビドラマの撮影にも使用されました。
当時としては最新のATC装置を装備し、車体の構造もセミステンレス製で車体の劣化防止に役立ち台車も空気バネを採用し、揺れの少ない乗り心地の良い地下鉄を目指しました。
抵抗制御の電車ですが平成元年より順次更新が行われて、車内には電光案内板が設けられ、冷房装置も取り付けています。
しかし製造年から30年が過ぎ、平成16年4月より順次廃車が進むことになり3000N形にその道を譲りました。