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じょた君の独り言
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第7話「礼儀正しかった妖怪達」
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今回の話は、オカルトな霊についてです。よく、恐怖体験の本を読むと、救いを求める霊魂が人にとり憑いて、
とり憑かれた人の健康を損ねたり、場合によっては死なせてしまったりする場合があると聞きます。
なんだかすごく自分勝手なやつ(霊)だと思いますね。ちょっとイメージしてみましょう。 ある日、突然見知らぬ人が訪ねて来て、めったやたらと自分の不平不満をぶちまけてきます。どーにかしてくれと言うのです。 しかし、言われた方にしてみれば、なぜ自分が見知らぬ人のために、何かしてあげなければならないのか。 だいいち自分にも仕事があるし面倒は見きれない、と追い返します(または無視します)。当然です。 ところが訴えている側にしてみると、こいつは私の苦しみが分からないのだと逆上し、 なんとかして苦しみを分からせようと、あの手、この手を使って苦しめます。 それでも、どーにもご理解頂けないとわかると、凶行に至るのだと思うのです。 すごい自分勝手な行動ですよね。(この解釈が全てにあてはまるとは言いません。) 色々問題はあると思いますが、(例えば依頼する人物の選択、依頼の内容等) まず、頼み方に問題があると思いますね。こんなのはどうですかね。 霊が依頼人の前へ現れて、名を名乗り、これこれ、こういった理由から、 依頼人にこのような仕事をお願いしたい。と、礼儀正しくお願いしにくるのです。 元は人間なのだからできるはず。それが出来なければ悪霊と言われても仕方がないでしょう。 訴える側が身内であれば、なんとかしてやろうという気持ちも起きるかもしれません。 昔話等で、妖怪が村人に物を頼む場合、礼儀正しいパターンが多かったような気がします。 (ただし、昔話等では、村人の方が約束を破ったりして、ひどい目にあうというオチがつくようですが・・・) やはり、現代は人の心が荒んでいるので、自分勝手な霊が増えているのでしょうか。 (これこそ自分勝手な解釈なのかもしれません。) 世相を反映しているのかもしれないと思います。 |
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