失語症になると

 私たちは、毎日、家族との団らんや友達との会話を何不自由なく楽しんでいますね。
 ところが、ある日突然、脳卒中などの病気や交通事故などによる頭部の外傷によって、失語症になってしまう方がいます。
 失語症になると、自分の頭の中ではわかっていても、物の名前が言えなくなったり、間違えて言ったりしてしまいます。自分の言いたいことが家族や友人たちに伝えられなくなったらどうですか。笑い話ではすまされない、深刻な苦しみを味わうことになってしまいます。
 失語症の症状が軽いからといって、「軽くてよかったですね」というようなことは絶対にありません。失語症状が軽い人でも、コミュニケーションの障害による苦しい体験をたくさんしています。