2007年8月5日(日)、新宿22時30分発のさわやか信州号で白馬に向かう。翌8月6日(月)の6時前に白馬駅に到着し、6時15分発の猿倉行にうまく接続する。今回の山行は白馬岳を中心にした「高山植物の観察」と「不帰ノ嶮の難所を乗り越えること」を目標に夜行2泊3日で計画しました。
 
 第一日目(8月6日)は、大雪渓を登り白馬岳(2933)に登頂し、白馬岳頂上宿舎で泊まりました。

 第二日目(8月7日)は、白馬頂上宿舎から尾根道を歩き鑓ケ岳(2903)に登頂し、不帰ノ嶮の難所を越えて唐松岳(2696)を登り、唐松岳頂上山荘で泊まりました。

 第三日目(8月8日)は、唐松岳頂上山荘から八方尾根を下り白馬駅に向かいました。

 高山植物の写真をたくさん撮れたことと、不帰ノ嶮を無事に通過できたことに満足して帰宅の途につきました。家に着いて日焼けがすごいのに気づきました。登りの大雪渓でやられ、現在アフターケアしています。


8月6日 大雪渓から白馬岳山頂をめざす
猿倉(標高1240)から白馬尻小屋(1560)に行く途中で、右前方に白馬岳の全容を現しました。
白馬尻小屋(1560)に着くと大雪渓の末端が姿を現しました。
小屋の下にはキヌガサソウが咲いていました。
ここから自前の6本歯のアイゼンをつけていよいよ大雪渓を歩く。
大雪渓の上端部では、くずれた岩が雪渓の上にころがっていました。運が悪いと岩にぶつかることになります。
杓子(しゃくし)岳からゴロゴロ転がってきます。
ここから上では、山岳救助隊がパトロールしているのに出会いました。
白馬大雪渓上部の標高2300mの葱平(ねぶかっぴら)から杓子岳を望む。
このあたりから高山植物が多くなります。
やっと白馬岳山頂(2933)にたどり着いたが、曇天で展望は望めませんでした。
宿泊した白馬岳頂上宿舎(2730)付近からの白馬岳山頂。


8月7日 白馬岳から不帰ノ嶮を越え唐松岳へ
白馬岳から鑓ヶ岳に向かう尾根道で日の出になりました。
鑓ヶ岳(2903)から杓子岳、白馬岳方面を振り返りました。
鑓ヶ岳からの剣岳(2998)
鑓ヶ岳からこれから行く唐松岳への縦走路。唐松岳からは八方尾根がのびています。
天狗の大下りからの不帰ノ嶮
天狗の大下りは標高差300mで上部にはクサリもありました。
不帰キレット(2411)からの不帰ノ嶮
左からコブの先に一峰、ここまでは比較的容易に行ける。
中央左が二峰北峰、中央右が二峰南峰。一峰から下リきった鞍部から二峰北峰への登りが始まり、最初からクサリの連続だった。ここが不帰ノ嶮の一番の難所でした。しかし、コースを外さないように三点確保をして慎重に登れば二峰の頂に立つことができる。
右奥の三峰は、富山側(右側)をまいて唐松岳山頂に至る。
一峰より最も難所の二峰北峰を望む。
ルートは雲がかかっているところにありました。
唐松岳山頂(2696)


8月8日 唐松岳から八方尾根を下る
唐松岳頂上山荘での日の出
八ヶ岳と富士山
唐松岳頂上山荘(2620)の周囲は展望に恵まれているが、水がない。500mlのペットボトルが300円で販売されていました。水は天狗山荘の雪田の水を十分に補給しておくことをお勧めします。
八方尾根からの不帰ノ嶮
左から三峰(三つの峰がある)、中央が二峰(南峰と北峰)、その右が一峰。
さらに右は天狗ノ頭。
八方尾根から遠見尾根を従えた五竜岳(2814)、その奥に双耳峰の鹿島槍ヶ岳(2889)が見えました。
第3ケルンのある八方池(2060)に着くと登山は終わり、ここからは観光コースになっていて革靴で来ている人もみかけました。最後に第1ケルンのある八方池山荘(1850)からリフト三つ(5分、7分、8分 片道1400円)を乗り継いで麓の八方駅(760)に下りました。


今年は残雪が多かったので高山植物がいっせいに咲き始めました。

白馬岳・八方尾根で出会った花