至仏山
(2228m)

 2008年7月16日に雨の至仏山に登りました。新宿22時30分発の夜行バスを利用して鳩待峠に翌朝5時に着きました。
 新鮮な高山植物との出会いを期待して、あえて梅雨のさなかの至仏山登山を行いました。このコースは10.8kmで歩行時間は6時間となっていますが、5時30分から登りはじめて、鳩待峠に戻って来たときは14時近くになっていたので所要時間は、8時間30分かかったことになります。


7月の至仏山で出会った花
(Java Applet)

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オヤマ沢田代(2030m)
 鳩待峠との標高差が439mある池塘のある湿原です。鳩待峠から3km、至仏山まで1.5kmのところにあります。ここまで来ると登りも一段落し、視界も開け高山植物の密度が次第に増えていきました。
残雪
 7月中旬でも登山道の東側の斜面いに残雪がありました。高山植物を守るために登山道がはっきりする7月1日に入山が規制されています。
至仏山山頂(2228m)
 雨の中の至仏山山頂です。展望も利かず、残念でした。

 至仏山は蛇紋岩からなり、塩基性(アルカリ性)で無機養分が少なく植物の生育には不適な岩石です。高山植物は、氷河時代の遺存植物で蛇紋岩の特異な環境に適応し今日まで生き残ってきました。

 至仏山からの下りは、東面登山道で尾瀬ヶ原にでました。
高天ヶ原
 高天ヶ原から至仏山頂を振り返りました。
 ここまでは比較的なだらかで高山植物を見ながらゆったりくだれます。

 高天ヶ原(たかまがはら)は、『古事記』にでてきますが、「高いところにある天国のような原っぱ」という意味でここの地名になったのでしょう。
尾瀬ヶ原
急傾斜で雨で滑りやすい蛇紋岩の岩場と木道の階段が続きます。尾瀬ヶ原の景色に見とれていて足を滑らしました。
 手前に見える屋根が山ノ鼻小屋、尾瀬ヶ原の先に雲間から燧ヶ岳が姿を現しました。
 高山植物を見るには雨にあっても7月に登ったほうがよいと思います。8月になるとどうしても盛りを過ぎた花や秋を感じさせる花に出会います。
 三連休の中日なので、遠く熊本からやって来た人に出会いました。九州の山は、九重山がおすすめだと言っていました。