尾瀬

 2005年6月19日(日)に水芭蕉を見に尾瀬に行ってきました。1591mの鳩待峠から1400mの尾瀬ヶ原に下り、山ノ鼻→牛首→龍宮→ヨッピ橋まで行き、鳩待峠まで戻りました。

 『夏の思い出』の歌は、私に尾瀬の夏と水芭蕉を強く結びつけました。この歌を聞いて、真っ青な夏空をイメージし、盛夏の7月下旬から8月上旬の尾瀬を思い浮かべていた頃もありました。しかし、尾瀬の水芭蕉の花期は6月の梅雨時で、今まで尾瀬の水芭蕉を見る機会がなかなかありませんでした。今回、雨の中の歩行も覚悟して尾瀬の水芭蕉を見てきました。

 『夏の思い出』は、中田喜直作曲、江間章子作詞だが、昭和24年にNHKから依頼を受け、尾瀬を見たことがないままに作詞、作曲されたので、逆に尾瀬への思いがより強く伝わってきます。梅雨時の尾瀬の空と歌詞の内容が一致しない訳です。

 水芭蕉の花の見頃は尾瀬ヶ原が6月上旬から中旬まで、尾瀬沼が6月中旬から下旬までだそうです。時期がずれるのは標高差によるもので、尾瀬ヶ原が1400mであるのに対して、尾瀬沼は1660mあり、260mの標高差があり100m高くなるごとに0.6度さがるので温度差が1〜2度あります。

 尾瀬ヶ原は東西6km、南北2kmで面積は760haあります。(参考 新宿御苑:58.3ha 皇居:115ha 黒部湖:349ha 中野区:1559ha) 昭和23年、東京電力が戦後の電力不足解消のため尾瀬ヶ原のダム計画がありました。ダム計画の内容は、尾瀬ヶ原がすっぽり埋まる大貯水池を作り只見川、利根川に流し発電するというものです。尾瀬ヶ原の東電小屋は、東京電力がかつてあったダム計画のために所有している場所な のだそうです。

6月の尾瀬の風景写真

6月の尾瀬の花

尾瀬ヶ原のパノラマ写真
夏が来れば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧の中に うかびくる
やさしい影 野の小径

水芭蕉の花が 咲いている
夢みて咲いている 水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空

夏が来れば 思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花の中に そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ

水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている 水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空