2006年5月4日、5日の連休中に一泊二日で雲取山(2017m)に行ってきました。一日目は、秩父の三峰山頂駅から雲取山の北側700mにある雲取山荘まで登り、二日目は雲取山荘から雲取山に登り、石尾根を利用して奥多摩駅まで下りました。歩行した距離は、1日目が10km、2日目が20kmになります。秩父側は、雲取山頂付近まで原生林の森になっているのに対し、石尾根は広い展望のきく尾根で対照的な雰囲気がありました。秩父側の三峰から雲取山までの10.7kmは指導標に距離の表示があり今どの地点にいるかわかるようになっていました。雲取山から奥多摩までの石尾根は登山をはじめた高校1年生の夏休みに暑かった尾根道を登ったことを思い出しながら下りました。
三峰神社の拝殿です。 三峰神社の縁起によると、ヤマトタケルが東征の折、甲斐の酒折宮から雁坂峠付近で道に迷って難渋したヤマトタケルは、現われた白い狼に導かれて三峰神社付近に達し、危機を脱した。ヤマトタケルは、これは神の導きによるものと悟られ、この地に宮を建て、イザナギ、イザナミの二神を勧請した。翌年、ヤマトタケルの足跡を訪ね三峰山に登った父である景行天皇は、この奇跡に感激し、雲取山(2017m)、白岩山(1921m)、妙法ケ岳(1329m)のすばらしさをたたえ、この宮に三峰宮の称号を送ったとされている。 妙法ケ岳に三峰神社の奥の院があるが、登山コースからはずれているので省いた。 |
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霧藻ケ峰(1523m)の秩父宮両殿下のレリーフです。 昭和38年夏、両殿下おそろいで奥秩父登山の折、殿下が霧藻ヶ峰と命名された。 霧藻とはサルオガセのことで、木の枝に着生して、糸状に伸び、垂れ下がる地衣類です。 霧藻はかっては、三峰でも見られたが、今は雲取山まで行かないと見られないと休憩所の主人が説明してくれた。温暖化が原因のようです。 |
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霧藻ケ峰(1523m)からの両神山(1723m) | |
白岩山付近で鹿に出会いました。ここの鹿は人なれして逃げようとせず、こちらの様子をうかがっていました。登山道の近くの木々の幹が、鹿の食害でかなりやられていました。木を守るため幹に金属のネットがかけられているのもみかけました。 | |
芋ノ木ドッケ 酉谷山、天目山のある長沢背稜の入口。 長沢背稜は、まだ歩いていないので避難小屋泊まりを含めて計画したい。 |
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東京都の最高峰の雲取山山頂(2017m) 雲取山の名前の由来は、熊野の修験者が紀州の霊山・大雲取山の名を持ち込んだとのことである。 コンサイス日本山名辞典では、この地域で最も高い山なので雲に隠れやすい、サルオガセなどが付いた幽玄な森林があるから、との説があると書かれている。 |
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雲取山頂からの七ツ石方面に続くカヤトの石尾根。 石尾根の名は、六ツ石山、七ツ石山からなることに由来している。石とは石灰岩の岩塊のことです。 |
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雲取山頂の避難小屋を振り返る。 |
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七ツ石山山頂からの雲取山(2017m) 雲取山まで、石尾根がなだらかに続いている。 展望もきき、ゆったりした尾根歩きができる。 |
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鷹ノ巣山からの雲取山・白岩山 左が雲取山(2017m)、右が白岩山(1921m)、その中央の大ダワの先に両神山(1723m)がわずかに頭を出している。 鷹ノ巣山のパノラマ写真 |
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三ノ木戸(さぬきど)で見た登山道の脇につけられたレールの上をエンジンで動く作業用の乗り物で、楽に山登りができる。 レールの下に歯車がついており、急な山道も難なく登っていく。エンジンの音が静かな山の中で大きくこだましていた。 |
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登山中によく姿を現したヒガラ(スズメ目シジュウカラ科)。 唐松の枯れ枝の中の虫を探している。 |
2006年5月4日 三峰山頂駅(11:00)−雲取山登山口(11:30)−奥宮分岐(11:45)−霧藻ケ峰(13:15 14:30)−お清平(14:50) −前白岩山(15:00)−白岩小屋(15:25 15:30)−白岩山−大ダワ(17:00)−雲取山荘(17:30) 2006年5月5日 雲取山荘(5:00)−雲取山(5:30 6:00)−奥多摩小屋(6:55 7:00)−七ツ石山(7:40 7:50)− 鷹ノ巣山避難小屋(9:25 9:35)−鷹ノ巣山(10:05 10:20)ー六ツ石山(12:05 12:20)−奥多摩駅(14:30) |
2010年5月1日(土)、連休の初日、晴天の予報で雲取山を日帰り登山をしました。登りは東日原から日原林道、富田新道で雲取山を目指しました。最初の計画では大ダワ林道を登る予定でしたが、富田新道の分岐で車で来ていた人から大ダワ林道が崩落で通行禁止になっていると聞き富田新道を登ることにしました。奥多摩ビジターセンターの登山道情報によると大ダワ林道は4月30日から土砂崩落が確認されたため通行止めとなっていました。富田新道分岐には車が既に5台ほど駐車していました。ここから日原川に向かって下り、水量の多い日原川を吊橋(唐松橋)で渡ります。吊橋を渡った後、落ち葉や倒木で道が不明瞭になり迷いながら進みました。大きな倒木2本が道をふさぎ、巻いて登ったら道を見失いました。そこから足場の不安定な急斜面を手も使って尾根(野陣尾根)まで這い登りました。尾根伝いにしばらく歩くとやっと登山道に出会あいました。尾根道にでると比較的登りやすい道になりブナ、カラマツ、ミズナラの大木を眺ながら登りました。残念ながら地球温暖化のせいで枯れ死した樹木もめだちました。雲取山付近は残雪が残っていました。12時前に雲取山頂に着きました。帰りは七ツ石山に登り、七ツ石小屋で鴨沢バス停まで110分の表示を見て鴨沢まで下りました。奥多摩で6時25分の東日原行きのバスに乗れたこと、天候に恵まれたこと、荷物を少なくして機動力を重視したことで雲取山の日帰り登山ができました。
2010年5月1日 中野駅(4:25)−立川駅(4:56 5:06)−青梅駅(5:36 5:45)−奥多摩駅(6:23 6:25)−東日原(6:46) −鍾乳洞(7:00)−八丁橋(7:20)−富田新道分岐(8:20)−石尾根縦走路出合(11:17)−雲取山(11:42 12:05) −七ツ石山(13:04:13:16)−鴨沢(15:07 15:17)−奥多摩駅(15:54) |
費用 中野 奥多摩 890円×2=1780円 奥多摩 東日原 450円 鴨沢 奥多摩 610円 合計 2840円 |
日原の稲村岩 | 日原川沿いの日原林道 | カラマツ林を行く富田新道 | 石尾根からの雲取山 |
雲取山山頂 | 雲取山からの石尾根 | 七ツ石山からの雲取山 | 鴨沢からの奥多摩湖 |