甲相国境尾根(畦ヶ丸・菰釣山・高指山)

 連休初日の4月28日(土)に西丹沢の大滝橋から山中湖の平野まで24.2kmを歩きました。 大滝橋から出発して畦ヶ丸(あぜがまる)に登り、山梨県(甲斐)と神奈川県(相模)の県境に伸びる甲相国境尾根と呼ばれる尾根道を行き、高指(たかさし)山で山中湖と富士山を眺め、山中湖畔の平野に下りました。

 このコースの代表的なピークは畦ヶ丸(あぜがまる)が1293m、菰釣山(こもつるしやま)が1379m、高指山(たかさすやま)が1174mですが、尾根道にはこのほか多数のピークがあります。 当初の計画では菰釣避難小屋あたりで泊まる予定でしたが、ネットで調べてみると頑張れば日帰りできそうなので、日帰り登山に挑戦しました。 時間の短縮のため歩きながら水が飲めるように1.5リットルの水の入った ハイドレーションを背負い、登山靴ではなくトレイルランニングシューズを履いて身軽に動けるようにしました。 暑い一日だったので、 ハイドレーションの水はすべての飲み干しました。  ハイドレーションの水は2.1リットルまではいる仕様になっていますが、重くなるので少し減らして持っていきました。

 このコースは東京都の高尾山と大阪府の箕面(みのお)山を結ぶ長さ1697kmの東海自然歩道の一部になっており、道標がよく整備されており、道に迷ったり通過ポイントを見落とすようなことはありませんでした。 4月28日には西丹沢から山中湖の方向へ歩くのは私だけでしたが、山中湖側から西丹沢に向かう登山者やトレイルランナーには数組の人たちに出会いました。 山中湖側の平野の標高が987mなのに対して大滝橋の標高は440mなので登山ガイドブックでは山中湖側から歩くようにと解説されていました。 しかし、早朝に登山口に到着したいので、大滝橋から歩くことにしました。

 一日中24.2kmの山道を歩いていて、途中の上り坂で力を入れたとき太腿がつり痛み感じた時もありましたが、少し休んで登り坂では歩幅を小さくして対応しました。 3月のフルマラソンを走った時には、脚には異常を感じませんでしたが、暑かったので疲労と水分不足が原因だったようです。

 地図を見ていつかはこのルートを歩こうと以前から思っていましたが、目立った高い山もなく地味なコースなので後回しになっていました。 ネットで情報を仕入れて、天気の良い日にと機会をうかがって今回の登山になりました。

大滝橋 5.6km 畦ヶ丸 0.6km モロクボ沢の頭 2.0km 城ヶ尾峠 1.6km 中ノ丸 3.8km 菰釣山
 2.3km 樅ノ木沢ノ頭  2.8km 大棚ノ頭 2.3km 高指山 3.2km 平野    全長24.2km

新松田駅 7時20分発 8時17分着 大滝橋バス停 8時20分発 9時13分着 一軒屋避難小屋 9時17分発 大滝峠上 9時57分

畦ヶ丸避難小屋 10時41分 10時44分着 畦ヶ丸 10時54分発 モロクボ沢ノ頭 11時13分 大界木山 11時56分

城ヶ尾峠 12時56分 12時53分着 中ノ丸 12時57分発 13時30分着 菰釣避難小屋 13時35分発 14時0分着 菰釣山 14時15分発

ブナノ丸 14時28分 油沢ノ頭 14時52分 樅ノ木沢ノ頭 15時5分 石保土山 15時54分 17時15分着 高指山 17時23分発

18時8分着 平野バス停 19時22分発 富士山駅 20時26分発 大月駅 21時30分発(東京行)

8時20分 大滝橋バス停出発
大滝橋バス停から左の道を進むと、林道が左に分岐する。
東海自然歩道の案内板があり、大滝沢沿いの林道を進む。
大滝橋まで0.8kmの道標を過ぎると左に登山道が分かれる。
大滝沢に架けられた多くの木橋を渡る。
9時17分
一軒屋避難小屋

沢沿いにあり、水には困らない立地にある。
大滝橋バス停まで1時間弱で下れるので、
雨で川が増水して下山できない場合に利用価値がある。
ツルシロガネソウ(蔓白銀草) キンポウゲ科シロガネソウ属

白い花弁のようなものが萼(がく)で、
花弁は小さな黄橙色の部分です。
10時41分
畦ヶ丸避難小屋
部屋の中央にストーブがあり冬は暖かそうだ。
10時44分
畦ヶ丸山頂(1293m)
畦ヶ丸避難小屋から100m。
山頂は展望がきかない。

モロクボ沢ノ頭に行くには避難小屋まで戻る。
甲相国境尾根

右側が甲斐、左側が相模で尾根道を西に進む。
ブナの大木があり、下草の笹中に道がある。
13時30分
菰釣避難小屋

2006年12月12日に建て替えられてまだ新しい。
管理上の問題でトイレはありません。

ここから菰釣山までは、0.8km、30分となっています。

一泊する場合は、菰釣避難小屋か菰釣山山頂にが
よいでしょう。 外にもテントを張るスペースがあります。

ほぼコースの中間点まで来ました。
ここから後半をもうひと頑張り。
14時0分
菰釣山(こもつるしやま)山頂 1379m

気象観測のためのソーラパネルが設置されていました。

テントを設営するなら写真を撮っているブナの木の下あたりが
良いと思います。
地面は多少傾斜しています。

高指山(たかさすやま)まで7.4km、右に御正体山の大きな
山容を眺めながら進む。
17時15分
高指山(たかさすやま)山頂 1174m

最後に山中湖と富士山が迎えてくれました。

ここからカヤト(ススキ)の斜面を下り、別荘地に突き当たり
右に進路を変えて道標に従ってくだります。
平野はテニスコートなどのスポーツ施設が道の両側に
多数ありました。

平野バス停には18時8分に着きましたが、18時12分発は
季節運航で乗れず、最終の19時22分発の富士山駅行に
乗りました。 富士吉田駅は2011年7月1日に富士山駅に
改称されました。