檜洞丸ひのきぼらまる(1601m

熊笹ノ峰付近からの檜洞丸 西丹沢自然教室から檜洞丸、犬越路へのコース

 2007年10月6日に西丹沢の檜洞丸ひのきぼらまる(1601m)に行きました。山名の「マル」はピークを表す朝鮮語にツールを持った言葉で、檜洞丸の山頂より東南に流れる檜洞という谷のつめ上げの丸(峰)という意味だそうです。地図で確認すると檜洞沢がユーシンロッジの北側にあります。古墳時代に秦野を開発した渡来人・秦氏一族(*)が名づけたものと思います。
 新松田駅を7時20分発の始発バスに乗り、予定では1時間10分で終点の西丹沢自然教室つくはずでしたが、国道246号が混んでいたため5分ほど遅れました。登山コースは最短のつつじ新道を利用し約3時間で檜洞丸に登り、下りは、犬越路いぬこえじ、用水沢出合を経由して西丹沢自然教室に戻りました。終バス(18時58分)の一本前の17時5分発のバスに乗って帰りました。富士山は、雲で頭だけしか見えなかったのが残念でしたが、熊笹ノ峰付近での熊笹の上のブナ林、樹皮が淡赤褐色で平滑なヒメシャラ林、堂々とした大室山の眺めが印象に残りました。

(*)日本書紀、応神天皇紀では弓月君ゆつきのきみが百済から百二十県の人民を率いてやってきたと記されている。雄略天皇紀では、桑の栽培に適した国・県を選んで、桑を植えさせ、秦の民を移住させて、そこから庸調が上がるようにされたとしている。

檜洞丸山頂(1601m) 大室山(1587.6m)
熊笹ノ峰 ブナ 熊笹ノ峰 ヒメシャラ
犬越路いぬこえじ イワシャジン
永禄12年(1569)、武田信玄が小田原城を
攻めたときに犬を先頭にここを越えたと
いわれている。
中川温泉は、信玄の隠し湯と言われている。
秋の丹沢の代表的な花。湿った岩場から
垂れ下がる生える。