江古田風景
中村橋の練馬区立美術館に展示されている鈴木良三(1898−1996)の『江古田風景』を見てきました。この作品は1922年(大正11年)の江古田の風景を描いた油彩画です。江古田を流れている川は、妙正寺川と江古田川がありますが、右側(西側)から夕日を受けているので北から南に流れている江古田川だと推定されます。南側の遠景に見える森は片山だと思います。大正11年の江古田の風景は、人家がほとんどなく原野あるいは畑、水田だったようです。江古田川の水量は現在より多く、湧き水が豊だったのがわかります。草木の様子から季節は冬でしょう。翌年の大正12年に関東大震災が起こり、都心部からの転居者が急に増えたようです。 |