早稲田祭2002

 YAHOO!の「秋の学園祭特集」を見て6年ぶりに復活した早稲田祭に行ってきました。「今、大学とはなにか」というテーマで行われたシンポジムを見てきました。
出演者はコーディネータが田原総一朗、パネリストが植草一秀(野村総研)、阿部謹也(一橋大学名誉教授)、細野真宏(予備校講師)、丸山茂雄(ソニー・コンピュータ エンタテインメント取締役)、清水建宇(朝日新聞編集委員)で行われました。
 同世代の五割近くの人が大学に行き、大学の4年間で何かを見つけたいと思っているが、講義の内容に満足できない現実及びトップ30構想のような大学のランキング付けの是非について等が論じられましたが、結論の出る問題ではなく、問題点を確認するまでにとどまりました。また、企業から求められる人材は、今までの物作りが中心の社会ではまじめで勤勉な上からの命令をなんでも受け止めるキャッチャー型の人が求められきましたが、人が価値を生み出す第三次産業中心の社会では自分に何が出来る、何がしたいかはっきり言えるピッチャー型の人が求められています。しかし、現実の企業の採用ではなかなかうまくいっていないようで入社してすぐ辞める人が多いようです。
 話は、不良債権処理にも及び政策の先送りにより、1998年に起きた金融パニックが再び来年に起きるとの見解もありました。ノーベル経済学賞を受賞者が二人いたLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)が破綻したことからも解るように、金融は経済理論通りにはいかなく、実際にやってみないとどうなるか解らないというのが本音のようです。なお、植草一秀氏は来年、野村総研から早稲田大学に移るそうです。また、テレビニュースは暗い話題が多いが、田中さんのノーベル賞受賞の明るいニュースを流すと視聴率が上がるそうです。ニュースステーションは、筑紫哲也NEWS23より視聴率は高いが、常に政策を批判するのは安易な方法だとの意見もありました。