江戸城外堀跡の石垣


 鍛冶橋近くの丸の内一丁目遺跡見学会に行ってきました。

ビル建設に先立ち、江戸城の外堀の発掘調査が行われました。江戸時代には大名の上屋敷が集中する場所でした。その後、昭和20年代までは、有楽町に向けて外堀の石垣が残っていましたが、戦後の開発によりその姿は失われました。現在では「外堀通り」という名前のみがなごりを留めています。

 寛永13年(1636)の外堀普請は、100を超える大名が動員され、江戸城が完成しました。このときの外堀普請は6つの組に分け、丁場(担当の工事区域)を決め工事を請け負いました。

 外堀の石垣は、伊豆半島から運ばれた安山岩で、松の木の土台の上に積み上げられていました。