沼津の千本浜海岸と牧水 

 千本浜海岸の堤防の上から見た駿河湾です。海岸は梅雨の最中で人出はまばらでした。堤防の右手には千本松原が続いています。あいにく雲に隠れ千本松原の上に富士山を見ることはできませんでした。
 千本海岸では、ウインドサーフィンやトライスロンの大会も行われます。
千本浜海岸
 若山牧水は明治18年(1885年)に宮崎県で生まれる。東京の生活にやや疲れた牧水は大正9年(1920年)、35歳の時に沼津に転居し昭和3年(1928年)、43歳で永眠するまでの8年間を沼津で生活している。

幾山河
こえさりゆかば
寂しさの はてなむ国ぞ
けふも旅ゆく

「幾山河」の歌は、明治40年(1907年)初夏、牧水が早稲田大学英文科在学中に郷里宮崎に帰る途中で岡山県二本松峠を越える時に詠んだものです。
千本公園の牧水の歌碑は、牧水没後の翌年、昭和4年(1929年)に建てられたもので、全国に260余ある牧水歌碑の第1号です。

 牧水が沼津で最も愛したのが千本松原で、朝夕の散歩を楽しみ、沼津周辺の風物を歌い続けました。
千本浜公園の牧水の「幾山河」の歌碑