北朝鮮工作船

 お台場の船の科学館で工作船を見てきました。工作船は、平成13年12月22日に自爆により九州南西海域の90mの海底に沈みました。平成14年6月21日に引き揚げ作業に着手し、9月21日に工作船は沈没から263日目に水面にその姿を現しました。
工作船は全長約30m、幅約5mで30ノット(時速約55km)以上の高速で航行することが可能です。
 船尾には、観音開きの扉がありその中に小型舟艇が格納されていました。
 事件捜査の結果次の事が明らかになりました。
@この工作船は、九州周辺海域で覚せい剤の取引きに使用されていた疑いが濃厚であること。
A工作員の不法出入国等、他の重大犯罪にも利用されていた可能性があること。
B国内に協力者が存在している可能性があること。

 工作船の船員は、犯罪者の意識はなく、国家のために行った行為だと思います。金正日(キムジョンイル)総書記は拉致事件同様に「知らなかった」と言っています。国家組織が行う行為について、だれも責任が取れないのは歴史が教えるところです。日本としては技術力を駆使して守りを固めるしかありません。

ブルーのペイントがさびついた船体 小型舟艇が格納されていた観音開きの船尾
2連装機銃 携行型地対空ミサイルなど様々種類の武器を装備
水中スクーター