ニューヨーク・ダウ

 ニューヨーク・ダウは、アメリカのダウ・ジョーンズ通信社が発表するニューヨーク証券取引所の代表的な30銘柄を対象にした平均株価です。  

 同時多発テロによりニューヨーク・ダウはいくらまで下がるのでしょうか。過去の戦争での株価下落の実績から湾岸戦争のように短期に決着がつけば株価ピークから20%の下落ですむが、長期化すると40%の下落になる。もし20%の下落ならば9,377ドル、40%の下落ならば7,032ドルになる。ニューヨーク・ダウの動きは、9月21日に8,062ドル(31%の下落)で底をつけ、11月9日現在9,608ドルまで回復してきている。回復の原因は、立て続けに金利引下げを実施したこと、減税を行うなど積極的な景気対策を行っていること、アメリカ政府発注による軍需産業が復活していることがあげられる。アメリカ経済がこのまま回復基調にのるか、また底をつけにいくかはアフガニスタンでの戦況如何に関わっている。

 ところで1990年代の始めにはニューヨーク・ダウは3,000ドルだったが、2000年には10,000ドルを超える3倍以上の伸びを見せた。対照的に日経平均は1990年代に3分の1に減ってしまった。目減りしたのは株価だけにとどまらず、すべての資産におよんでいる。これゆえ日本にとっては、1990年代が「失われた10年」と言われている。

  株価ピーク 株価ボトム 下落率 下落期間
第1次世界大戦 1916年11月21日     110$ 1917年12月19日     65$ -40% 1年1ヶ月
第2次世界大戦 1939年 9月12日     155$ 1942年 4月28日     92$ -40% 2年8ヶ月
ベトナム戦争 1966年 2月 5日     995$ 1970年 5月26日    631$ -37% 4年3ヶ月
ブラックマンデー 1987年 8月25日  2,722$ 1987年10月19日 1,738$ -36% 2ヶ月
湾岸戦争 1990年 7月16日  2,999$ 1990年10月11日 2,365$ -21% 3ヶ月
同時多発テロ 2000年 1月14日 11,722$      

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