テキスト音声変換エンジン

  「Visual Basic Magagine」の10月号に沖電気のテキスト音声変換エンジン“SMARTTALK Version3.0”のトライアル版が提供されていたので使ってみた。SMARTTALKは、沖電気のCTI(コンピュータ・テレフォニー統合システム)であるCTstageでボイスメールやFAXメールの音声出力の音声合成エンジンとして使われている。

 音声出力できる文章は、テキスト形式またはクリップボードの内容で、WORDやHTMLの文書はコピーでクリップボード移した後、読み上げることができる。SMARTTALKの音声出力は、読み上げる抑揚や漢字の音読み・訓読みなどで気になるところが何点かあったが、文書の意味はだいたい理解できるものだった。音声入力や機械翻訳のソフトと同様に時間をかけて少しずつ改善されていくものと思われる。SMARTTALKは、歌唱機能をサポートしておりパソコンに歌を歌わせることが可能になった。サンプルの「ふるさと」、「桃太郎」、「浦島太郎」は人間が歌っているのと区別がつかないほどだった。しかし、テンポの速いリズミカルな歌は難しいのではないかと思われる。また、音符の入力が、メニュー形式で1つ1つ入れるのが大変で、画面の五線譜上のカーソル操作で直接入力できるように改善の余地がある。

 アプリケーションからActiveXコントロールによりSMARTTALKを利用することが可能で、さまざまな方面で音声出力エンジンとして利用できる。標準価格は12,800円になっている。