国立科学博物館附属 自然教育園
目黒駅から目黒街道を白金方面に8分ほど歩いたところに武蔵野の面影を残す自然教育園がある。広さは約30ha(6万坪)で四季折々の武蔵野の自然を楽しむことができる。園内は自然保護のため最大300人までに制限され、広場や遊ぶ施設もなく自然観賞だけの公園になっている。園内の植物には標識がつけられ植物観賞の手助けになっている。自然教育園の森の中には静かな池やせせらぎ、湿地・草原などがあり、まさに都会のオアシスといった感である。
自然教育園の生い立ちは、いまから400〜500年前の中世に白金長者と言われた豪族の館跡で今でも土塁が残っており往時をしのぶことができる。その後、江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷となった。明治時代には陸・海軍の火薬庫として使用され、大正時代には宮内庁の白金御料地となった。そして、昭和24年(1949年)に全域が天然記念物および史跡に指定され、一般公開されるようになった。
自然教育園の隣には芝生の庭園がきれいな東京都庭園美術館があり、帰りにそちらも寄った。