目白学園遺跡(落合遺跡)
目白学園遺跡(落合遺跡)は、昭和25年に遺跡が発見されて以来これまで12回の発掘調査が行われてきた。その結果、縄文時代44軒、弥生時代34軒、奈良時代14軒の合計92軒もの竪穴住居が発見された。
縄文時代集落は中期(約5,000年前)に属し、未調査範囲を含めると100軒を超える規模の神田川最大級の大集落であることが判明してきた。弥生時代後期(約1,900年前)の集落は、神田川と妙正寺川の合流点付近にある河川周辺に広がる低地を望む台地の縁に営まれた。奈良時代の集落は7世紀末から8世紀後半にかけて継続して営まれた。
目白学園遺跡(落合遺跡)は、複合集落遺跡としてその内容を明らかにされてきた。
目白学園遺跡フェスタ(講演)
NHK大河ドラマ 葵−徳川三代の加藤清正役でおなじみの俳優の苅谷俊介さんは考古学者としても有名で「まほろばの歌がきこえる」と題し縄文時代・弥生時代を中心に講演をおこなった。講演の中で箸墓(はしはか)古墳は卑弥呼の墓だとし、邪馬台国の都は奈良県桜井市の三輪山のふもとの纒向(まきむく)遺跡にあったと説明された。講演の後の質問で、吉野ヶ里遺跡も発掘され邪馬台国の九州説も有力ではないかと問うたら、魏志倭人伝の邪馬台国が七万余戸の記述からこれだけの人口を養える土地は九州にはなく邪馬台国の畿内説を主張した。苅谷さんの本(まほろばの歌がきこえる 現れた邪馬台国の都)を読んで研究したいと思う。