音声認識ソフトウェア
IBMの音声認識ソフトウェアViaVoice(ビアボイス)を使った。コンピュータに人間の会話を認識させようという構想は、ずいぶん古くからあり1950年代にはすでに米IBMで研究が始まっていた。ViaVoiceは長年の研究の成果が結集されたソフトウェアで、文書入力する際に語と語の間に若干の間隔をあける話し方をする必要がなく、普通の話し方で文書入力することができるようになっている。ViaVoiceは発声された前後の文脈を解釈して最適と思われるかな漢字まじりのテキストを入力してくれる。文書入力可能なのは、ワープロ、表計算、電子メールなどのアプリケーションである。
音声認識率は、書き言葉なら95%以上の精度だという。話し言葉では、思いつくままにしゃべった内容に対応する必要があるので、ソフトに要求される能力も高度になり音声認識率も低くなる。音声認識ソフトウェアを実際に使ってみて一番よかったのは、入力スピードの速さである。大量のデータ入力があるときは、多少の誤りがあっても音声入力を使おうと思っている。学習機能をもっているので、使っていくなかでどんどん賢くなっていくらしい。
音声入力ソフトウェアを使うための準備
1.ヘッドセットマイクのマイクロフォンのプラグをコンピュータ背面のマイクロフォンジャックに差し込み、スピーカーのプラグをスピーカジャックに差し込む。
2.ユーザーウィザードによりマイクロフォンの設定とオーディオレベルの調整を行う。
3.エンロール(enroll:登録する)という機能を使って自分の音声パターンを登録し、認識精度を上げる。用意されている300文を読みあげて自分の音声を録音する。トレーニングといって録音したデータをもとにViaVoiceのもっている音声データを再構築する。