全国大学ラグビー選手権

 久しぶりに秩父宮ラグビー場に足を運んだ。大学ラグビー選手権の準々決勝、慶應義塾大学対日本大学、明治大学対関東学院大学の二試合を見た。

 慶應義塾大学対日本大学は、前半慶應は日大にスクラムでプレッシャーをかけられリズムがつかめず10対19で折り返し、後半バックスに展開し43対29と逆転した。慶應は早稲田戦、法政戦に続き逆転試合が目立つが、前半から着実にポイントを稼ぐ先行逃げ切り型の試合運びが望まれる。

 慶應義塾大学の準決勝の相手は同志社大学になる。同志社大学といえば1985年の大学選手権決勝で10対6で惜敗したのを覚えている。同志社には平尾、大八木、慶應には若林、松永がいた。松永から若林にパスし、右隅にトライの笛かと思ったのがスローフォワードの笛だった。1月2日の準決勝でその時の雪辱を果たしてほしい。1月2日は2000年問題の対応で出社予定なのでビデオ観戦になる。

チーム名   総得点
日 大 19 29
10
慶 大 10 43
33


チーム名   総得点
関東学院大 21
13
明   大 17
10




◆全国大学選手権準決勝◆(1月2日 国立競技場)

チーム名   総得点
同 大 12 19
慶 大 25
22


チーム名   総得点
関東学院大 15 46
31
大 東 大 14 33
19




◆全国大学選手権決勝◆(1月15日 国立競技場)

チーム名   総得点
関東学院大
慶 大 12 27
15
後半最初のゴール右隅へのトライ ノーサイドの場面


 慶応はタックルで関東学院のバックスの展開を抑え勝利をものにした。前半、慶応はペナルティキックで着実に加点した。関東学院は前半終了直前、慶応のノックオンからチャンスをつかみトライ、ゴールを決めた。後半は慶応が2トライを決め勝利を確実にした。慶応のタックルやチャージによる果敢な守りが、関東学院の攻撃を寸断した試合だった。慶応は関東学院の3連覇をはばみ、3度目の大学日本一となった。




ラグビーの反則

 ラグビーの試合では、反則があるとレフリーの笛がなるが、見ているものには何の反則かわからないことがよくある。そこで主な反則をまとめてみた。

ノックオン プレーヤーの手や腕に当たったボールが、相手側のデッドボールラインの方向に転がること。敵がキックしたボールをキャッチしようとしたり、味方のパスを前にこぼした場合などに適用される。ただし、相手のキックをチャージした場合にはノックオンとならない。 スクラム
スローフォワード ボールを持っているプレーヤーが、相手側のデッドボールラインの方向にボールをパスしたり、投げた時の反則。ボールを支配している者は、自分の前にいる味方のプレーヤーにボールをつなぐことはできない。 スクラム
オフサイド 一般のプレーではプレーヤーがボールをプレーした場合に、そのボールの前方にいる味方のプレーヤーはオフサイドの位置となる。スクラム、ラック、モール、ラインアウトではそれぞれ定められた線や地点の前方にとどまっていたり、それらを越えて進むか、その他の反則をしたときにオフサイドとなる。 ペナルティキック、または選択によりスクラム
オーバーザトップ モールやラックのとき、相手側に倒れ込んでプレーやボールの出るのを妨害すること。 ペナルティキック
ノットストレート ラインアウトとスクラムの際ボールがまっすぐではなく曲がって入ること。 スクラム
ノットリリースザボール タックルされたプレーヤーが地上に倒れた場合にボールを離さないこと。プレーヤーは、ただちにボールを離して起きあがるか、ボールから離れなければならない。 ペナルティキック
ピックアップ スクラム、ラックのときに、スクラムやラックの中にあるボールをひろいあげること。 ペナルティキック
フォーリングダウン スクラムを組んでいるときに、故意にスクラムをくずすこと。 ペナルティキック
レイトタックル パスやキックし終わったプレーヤーに、故意にタックルすること。非常に危険なプレーのため、特に罰を重くしてボールの落ちた地点にまでポイントを進めて、ペナルティキックを与える。 ペナルティキック