われらが打倒すべき白人帝国主義とは U
第四の維新講座 5

中央執行委員長 森垣秀介


1、 白人文明に毒された戦後日本「モルモット国家」  
 「人類創生以来、欧州白人が常に世界をリードしてきた」とのデマが世界を覆っている。特に戦後わが国ではアングロサクソン崇拝が異常なほどに浸透し、「白人=文明、有色人種=野蛮」「白人=優越、有色人種=劣等」の図式がものの見事に構築されている。
大東亜戦争敗戦後のあらゆる対日奴隷化政策によって、あまりにも卑屈!あまりにも諦観!な歪(いびつ)な日本が形成された。これにより、わが国は、自らの国家運営はもとより生殺与奪権さえも支配者(米国)に委ねる大失態を犯してきた!すなわち、自国民の生命・領土・主権を守護すべき軍事力を放擲しアメリカ軍に譲り渡したばかりか、自国民が本来持たねばならぬ国防精神・肉体すら去勢堕落されられてきた。
さらには本来二千六百年伝来の世界に冠たるわが国家運営体系をあまりにも不条理に唾棄され、まったく環境の異なったアングロサクソンの政治手法や理念を無理やり移植した結果、あちこちで拒絶反応による不具合が生じてきており、いまや、大きなひずみがわが国の破滅へと繋がっているのである。

現今の財政・福祉・年金など、わが国民が「まともな生活ができない」大きな社会問題は、すべてが、このような植民地政策の当然の帰結となるのであり、これは一層悪化するは歴史を鑑みれば一目瞭然である。
すなわち、個人主義・自由主義の洪水で「無秩序な自由奔放社会」を現出させた結果、自国民意識が去勢されたばかりか自国民同士でのいがみ合いを増長させてきた。他人を蹴落として平然とする厚顔無恥な錬金術師がのさばり、国家社会を慮る社会貢献者は、「要領の悪いドンキホーテ」として哄笑される。
「国際主義=アメリカイズムあって、日本国家主義なし」の愛国心否定のエセ独立国家。
本源的に国民の食糧確保を目的とする国土をアメリカの下請け工場にさせてきた戦後経済政策は、いまや食糧自給率が先進国最低の三〇%未満という拒食症国家と成り下がった。
わが国自身が「自主独立国家」としての実態を伴わぬ付けは、六十年間わが国を蝕み続け、いよいよ現在ありとあらゆる部分で、政治経済社会全般で大問題となって噴出しており、国家自体の存亡の危機に陥っている。

2、近代化というペテン
このような危険極まりない白人文明追従症候群の元凶として、まさに「近代化」へのおぞましい誤解があることを明記しなければならない。
この二百年余世界中に、欧州白人の「支配者神話」を形作ったものは、いうまでも無く「近代化」というデマゴーグと「近代兵器」による有無を言わせぬ侵略殺戮である。
近代文明による「物質的繁栄」が「物質的貧弱」な「野蛮人」を開花させることを正義と称し、土足でアジア・アフリカの平和な家庭に踏み込み、永らく親しんできた生活慣習・伝統を即座に破砕させることを強要し、従わない場合は「文明人」を拒否した「悪魔」として処刑する暴虐を世界中で繰り広げてきたのである。
これによって、抵抗者はことごとく一族郎党虐殺され、残るは白人に尾っぽを振る傀儡分子だけであった。
英語、キリスト教が世界の「公用語」「世界宗教」といわれる由縁は、まさにこのような侵略者とこれに与する裏切り者による惨劇が積み重なっていることを明記しなければならない!
 では、そのアングロサクソンの近代化が自身で創造され、自身の手だけで構築されたのであれば、賞賛に値するであろう。しかし、その実態は、その真逆であり、支那やインドで発明された「火薬・羅針盤・印刷技術」を模倣し、世界の弱者から財宝・資源・人員を簒奪し、それを資産として強力な軍事力を保持することによって、さらに世界を支配することとなったのである。

3、敗残兵である十字軍
まず、「近代化」の虚構の土台となった白人帝国主義による世界侵略史を見てみると、それは、まず1千年遡る中世にその一歩を見出すことができる。いま尚キリスト教世界では神聖な響きをもつだけでなく、現に西暦一九九一年の湾岸戦争、二〇〇三年イラク戦争において、繰り返し喧伝されてきた「十字軍」は、「白人キリスト教文明の栄光と正義」を唯一の象徴であるからだ。
 しかし、その「十字軍=クルセーダー」こそ、人類史上最悪卑劣な虐殺行為の一つに他ならない。
西暦一〇九六年に開始された第一回十字軍遠征はローマ法王ウルバヌス2世の呼びかけによるものであるが、これは「セルジュク・トルコによって迫害をうけているエルサレムのキリスト教徒を救え」の表向き標題とは裏腹に、実は後進地域であったヨーロッパで職にあぶれたゴロツキどもや前科者対する「はけ口」にほかならなかった。
現に、当時先進国であった東方地域の財宝を簒奪することのみか、「キリスト教の正義の旗」の下ではあらゆる虐殺強姦は許されるとの檄を飛ばしたのである! ヴェニス商人の策略によってビザンチンを「血の嵐」にさせた第四回遠征が特に有名であるが、これら侵略行為は西暦一二七〇年の第七回(第八回説もある)まで約二百年間続いた。
そして、忘れてはならないのは、これら十字軍遠征は、その名目たるエルサレム奪還を果たせなかったばかりか、東方イスラム勢力によって第二回以降、連戦連敗を積み重ねたのである。何が正義であるか?何が成敗するだ?
畢竟、十字軍とは歴史上、正義の名を借りた敗残兵であったことを、今以って明記しなければならない!
これを忘れ、いまなお「十字軍」を神聖化するおこがましさに騙されてはならないのである!

4、現在も続くコロンブス侵略主義
  次にヨーロッパ白人が世界史舞台に登場するのが、十字軍から下ること五百年、西暦一四九二年コロンブスの「新大陸発見」=侵略行為である。この後に、バスコダガマのインド航路「発見」、カブラルのブラジル侵略、西暦一五一九年コルテスのメキシコ侵略・マヤ・アステカ文明滅亡。そして一五二二年マゼラン艦隊の世界一周と続く。
これらも、ヨーロッパが今流に言えば、「海外に飛翔した」言いたいところだが、結局は、後進地域ヨーロッパが先進支那やアジア資源地域へ行くためには、イスラムの強国オスマン・トルコが構えているがために、これを回避すべく、やむを得ず航海という手段をとるしかなかったことによる。
以降、年表的に鑑みれば、西暦一五三三年にピサロがインカ帝国を滅亡。西暦一六〇〇年英の国策侵略会社・東インド会社設立。一六〇二年オランダが東インド会社設立。これによって、西暦一八五八年英、インドを植民地化。インドの伝統的綿工業を壊滅させる。勢い、欧州白人は東南アジア侵略、マレー、ビルマ(英)インドシナ(仏)インドネシア(蘭)が次々と毒牙にかかり植民地に陥る。白人帝国主義の権化・イギリスは、三角貿易と称し、植民地化したインドのアヘンを清朝支那へ闇貿易し、遂に西暦一八四〇年アヘン戦争を惹き起こした。張子の虎たる清は他愛
も無くアンクル・トムに粉砕され、支那がいよいよ白人帝国主義者にとっての東亜侵略の橋頭堡に落ちたのである!
これで世界中で欧州列強の植民地争奪戦が展開する。
また、一方、北米で西暦一七七六年にアメリカが「独立」。すなわち、侵略者が勝手に他人の土地に侵入し国家を建設してしまう暴挙に出た!まさに強盗国家であり、「血と土」に根ざさぬ人工国家の出現である!これら侵略主義者は、他人に土地を簒奪するに飽き足らず、西暦一八四六年米墨戦争、一八九八年米西戦争で相次いで領土を蛮食。グアム等を簒奪。このほかハワイ併合、モンロー宣言で中南米を侵略していく。
これによって、十九世紀には白人帝国主義の全盛期となり、世界の切り取り合戦が白人同士で繰り広げられた。
これは何も教科書上の過去の歴史ではない!いまなお、その植民地線が国境となっているアジア・アフリカ・南米地域、人種対立、中東オイル戦争、パレスチナ問題、そして宗主国と植民地の立場がそのまま南北格差となっていることから見ても、あきらかに現今世界では、白人覇権によるアジア・アフリカ簒奪の上に立脚したいびつな構造であることが判明できるであろう。まさに、プランテーション経済搾取による貧困がいまだにアジア・アフリカを三等国に留まらせている。
この植民地政策は、アングロサクソン得意の分断政策・間接統治によって着実に実施されてきた。東南アジア・アフリカで何ゆえに華僑、印僑が跋扈しているかを鑑みるとき、白人の侵略の手先となってきた支那人・インド人が存在していることを明確に歴史から学び取らねばならない 

5、産業革命の土台は奴隷と強奪品
 白人がこのように、世界に君臨できた軍事的優位性は、土台である軍需産業・経済システム・市場システムの優位性にあるわけであるが、この象徴こそが、「産業革命」にほかならない。
産業革命という近代文明を象徴するできごとこそ、「白人文明の偉大性」として喧伝され、現在のすべての物質的発明・工業的発展は、白人のお蔭であるといった風潮が世界を覆っている。
では、その産業革命なるものが、なぜイギリスで起こったのか?イギリスはイギリスでも、港町リバプールで起こったのか?という素朴な疑問こそが、重大であり、白人の理不尽性がすべて解明されるのだ!
すなわち、産業革命発祥の土台こそ、第一に、産業に必要な膨大な資金があること。第二に、製造に必要な豊富な資源が手に入ること。そして、第三に、過酷な労働に耐える多くの人員が存在すること。これらをすべて満たしたのがほかならぬ海賊国家イギリスであったのだ。アジア・アフリカから金・銀財宝を簒奪、同様に特産品・資源を強奪、そして、アフリカから無数の原住民を動物扱いし拉致してきたのだ!これらの集積地こそ、イギリスであり、奴隷の荷揚げ地こそ、リバプールであったことが、これらを明確に実証しているではないか!
近代を代表する「産業革命」の成立三条件こそ「財宝、資源、奴隷」にあることをはっきりと認識しなければならない!
われわれは、産業革命による重工業・近代兵器の開発・使用が、他国への侵略をより容易にしていった。これによりアジア・アフリカの原住民は虫けらの如く殺戮され経済生活や社会資本は微塵に粉砕されたのであった。     
もはや有色人種の原住民派人間扱いされず、独自の慣習・伝統・文化はことごとく唾棄され改宗・転向させられた。英語、キリスト教、金融、暦、寸法基準、時間などの基準がすべて白人作成であることからも裏付けられるであろう。
まさに驕る白人はアジア・アフリカの民に向かって「文明の啓蒙者」として振る舞い、白人の為の白人の勝利の方程式である「自由主義・自由貿易・契約社会」を彼らに押し付けてきたのである。
いまだに続く白人の優越支配世界は、まさに有色人種の塗炭の犠牲の上に成立していることを断じて忘れてはならない!