少年・青年まんが
エリア88/新谷 かおる/少年ビッグ
 これは泣けます。男のロマンも感じます。ある日突然友人に 裏切られ、中東の国へ傭兵として連れていかれてしまい、恋人と 離れ離れになる、自分が生き延びるためには人を殺し続けなければ ならないという実に緊迫した世界が描かれてます。戦争を離れることが できても、一度血に染まったら抜けきることができず、戦乱の地へ 戻ってしまいます。最後には仲間は1人を残して全員死亡。主人公の シンも記憶をなくしてしまい思わず涙が・・。この本のおかげで戦闘機の 名前がわかるようになりました。ちなみにスーパーファミコンやアーケードゲームのエリア88も漫画に 劣らず名作です。

冬物語/原 秀則/ヤングサンデー
 浪人生が勉強しながらもんもんと恋にも悩むお話です。 私は受験生のときにこれを読んで、暗〜い気分になってました。 でも自分のやりたいところをなかなか見つけられず、しかし周りと 同じようにいい大学を目指していく、そんな若者の心理がよく描かれ ています。主人公が優柔不断で2人の女性の間で揺れ動くところは、 特にもどかしいです。昔の人が忘れられない、という切ない恋愛に共感が もてます。

19[NINETEEN]/きたがわ翔/ヤングジャンプ
 大学生の恋愛を描いたさわやかな作品。いろいろな人に恋をして失敗し、 自分を変えようと努力するけどそんなにすぐに変われるものではありません。 純情な青年が成長していく様子がとても繊細に描かれています。しかし、スポ根が入ったり 人を最後に死なせたりするのはちょっと・・・  面白いのはこの作者はものすごくごつい体の持ち主にも関わらず少女漫画を 書いており、絵がものすごく奇麗で、構図なんかもかっこいいなぁと 思ってしまうところがあります。

傷だらけの天使たち/喜国 雅彦/ヤングサンデー
 四コマ漫画ですけど、とにかくおもしろいです(けど下品)。いろんな シリーズ物の四コマがあります。砂漠で2人遭難しているときに、目の前に 自動販売機があった、でも手持ちは100円しかないため1人がもう1人 をナイフで刺し殺してジュースを買った、すると自動販売機のルーレット で当たりが出てしまった、というのが1番好きな話です。ヤングサンデー 連載当時に本屋でこれを立ち読みしてから帰宅したところ、途中で 思い出し笑いをしてしまい、変な人に周囲から見られてしまった覚えが あります。

手塚 治虫の作品
手塚治虫の世界は私が語れるほど甘くはないのですが・・・  「火の鳥」は手塚治虫のライフワークといわれるくらいすごい作品です。生命や宇宙について 考えさせられます。 「アドルフに告ぐ」はヒットラーと何らかの形で関わっていく人々の数奇な運命が 描かれています。「ブラックジャック」は子供の頃読んでいると、その病気の 絵や描写におじげながらもそこに描かれている人間ドラマに感動した覚えがあります。 「陽だまりの樹」は幕末の志士と医者のお話ですが、混沌とした時代がよく描かれています。
 一度宝塚の手塚治虫記念館に行きましたが、ゆっくり見られませんでした。 1日いても飽きないでしょう。