ヒトは独りでは生きられないものですね
この葉脈を辿ればいつもあなたがいて
あのときもこのときも誰かがいて
わたしのなかに小さな炎をともしだしていた
ヒトは寂しい生きものですね
どんなに傷をつけられるコトバでも
喜んで喰べてしまう
何かで間に合わせないと
こころのひだが空いたままだから
ヒトは愛がないと生きていけないのですね
誰かを愛していないと愛されていないと
気がすまない
それは自分が生きていると知りたいから
そんな弱小生物であるにんげんのわたし
そんな蚊のよな蠅のよないきものである
にんげんのわたし
わたしはそんなにんげんをこよなく愛しているのです