彼の女は何処からうまれたの
彼の女は此処からうまれたの
優しい雨音
落ちて拡がって輪になって弧をえがいて
静かに響かせて
彼の女は何処からうまれたの
彼の女は此処からうまれたの
波のようにかぜのように花びらのよに
しわをよせてすべて受けとめて
愛しているわ
すべて愛しているわ
此処にいるのよ
何処にもいく必要なんかないのよ
ただ そこにいればいい
静かにそこに立っていればいい
手のひらのなかのあなた