誰にだって悪魔に囁かれる時間ってあるわよね

それがいまだけなのかもしれないし

あしたもそんな気持ちになるのかは解らない


だけれどこれはほんとうに魔が差したとしか思えない

ああ 死がこんなあまい香りをもって誘うなんて

この世から消えうることがスバラシイとか思うなんて

まだ決めかねてるあたしの前で死神がうろうろうろ


きっとあたしが死んだらお母様は泣くんだろうなあ

おいおい声出してさ

友達だって葬式場で並んだりなんかしちゃってさ

あたしの写真がば−んて飾られる

それを空から見てるのか・・・


やっぱまだ死ねないね あたし

ぷらいどなんか抱いてるウチはね


こうやって今日もあたしの魔の刻は夕暮れとともにさようなら






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