あたしは陸に上がることも魚になることもできないの
どちらにもぞくせないちゅうとはんぱないきもの
一度ある晴れた日に岩のそばの岸辺から
陸にあがろうとしてみたの
でもやっぱりあたしのあしはゆうことをきかなかった
結局何枚かの血にまみれた鱗が海の底に消えただけ
一度深い深い海の底にもぐって
魚のように毎日エサをとるだけのせいかつをしてみたの
でもやっぱりだめ
あたしはそんなくらしにすぐに飽きてしまった
だってあたしにはかんがえることができるあたまがあるのだもの
たのしいことが無い生活なんてやだわ
言葉を発せないなんてやだわ
ちゅうとはんぱなあたしのこころとからだはこのまま?
切り離せないまま?