あの世で自分で決めたこと?





そして、見えない世界への実感を深めていくなかで
私はさらなる必然的な出会いをしたのです。
職場で1人の女性が辞めることで
新しい事務員さんが入ってくることになりました。
彼女との出会いがさらに私の人生を開いていってくれたのです。

何がきっかけだったのでしょう。
私は彼女に見えない世界のことを熱く語ったのを覚えています。
確か前回に出てきた彼女のことがきっかけだったと思います。
そして彼女も自分の体験を通じて話してくれたのです。
その上にある本を貸してくれると約束してくれました。
それが「生きがいの創造」です。
飯田史彦さん(福島大学助教授)がお書きになられた本で
科学的根拠も交え
「生まれ変わり」や「ソウルメイト(魂で繋がった仲間)」について
書かれていたのです。
そしてそこには魂があの世で
今度生まれてくる人生を選択してくると書かれていたのです。

貪るように読んだというのが実感でした。
今まで本屋でちらっと見たことがある哲学書や宗教の本と違い
ちゃんと冷静な視線から書かれていたのです。
私は興奮を抑えることができませんでした。
「わたしたちは自分で自分の人生を選んできているのかな。
試練やいろんな出会いは自分で組んだ必然なのかもしれない!」

私はさらに1歩、自分自身に対して生きる価値みたいなものを見出し
とても幸せで温かい気持ちが生まれるのを感じました。
そして中間世(あの世)があるかもしれないことに喜びを感じたのです。
「わたしは消えても魂があるからわたしは残るんだ。
そしてまたみんなにも逢える。大事な人達とずっと一緒なんだ。」

もちろんちょっと冷静に書きますが「絶対にある」との確証は無いです。
科学的根拠(退行催眠を博士達が行ったことなど)はありますが
「嘘じゃないの?」と疑えばきりがないですから。
でも私はこのとき自分の感覚がぴーーんときたのです。
「これだ!」って。
大事なのは私にとってこの本との出会いがさらに私を温かくしてくれたことでしょう。

私は幼いときに亡くなった祖父や祖母に
すごく気持ちが残っていたんです。
私と妹は父方の親戚とは疎遠でうまくいっていなかったんです。
母の宗教のせいで母が毛嫌いされていたというのもありますし
なんだかとてもわたし達に冷たい人達だったのを覚えています。
その理由は今では宗教のせいだけでないとわかりましたが。

それで母方の祖父や祖母に対して
「なんでもっと生きててくれへんかったんやろう」
と悲しい気持ちになるときがあったからです。
せこい話ですが田舎も無く、祖父や祖母がいないということは
お年玉なんかもちろん貰えないし、わいわいできる血縁関係者がないということで
私はおじいちゃんやおばあちゃんと仲良くしている友達を妬んでいました。
そんなコンプレックスがあったので
この本に出逢ったことや前回の友人との体験で
「いつでもソバにいるんだ。見守ってくれてる」と徐々に思え
このごろはなんだか本当に側にいてくれてると思えるんです。
守護霊になってくれてるんじゃないかなーって。

子どもの頃良く思ったこと。
「なんでうちは貧乏なの?
なんで他のうちとこんなに違うの?
なんで嫌なことばっかなの」ということ(笑)

私はひとつずつ、自分で乗り越えてきました。
コンプレックスに負けたくなかったから。
だからつっぱってたと思います。
はじめは
「自分でなんでこんな苦しい人生選ぶねん!それはちょっとわからんわ」
と思ってたし今でも
「誰のせいにもできないやん!逃げ場が無いやんーそれじゃあ。」
と思うときもあります。
だけど、いろんな事に「妬み」が無くなったし、心に余裕が生まれたのも事実です。
自分の人生に責任を負うという視点が生まれたのです。
人は新たな視点、持ち駒が増える事で豊かになれるのでしょうね。
母や父に対しても1人の人間として距離をおいて見れるようになったのです。

ずっと生きるということ。
自分はこの世に1人でこの世から消えても
自分として魂として存在している。おおいなる宇宙のサイクルのなかで生きている。

そんな考えがさらに身近に感じだしました。


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