なんでこんなに涙がでるんだろう
わたしはこの頃から見えない気の流れや神様といったものを
非常に自分の核というのか中心に置くようになったと思います。
いいことが起きれば自然に手を合わせる癖
(神棚らしきものに(笑)風水を始めたせいもあるでしょう)がつき
「ありがとうございます」と感謝の念が現れ始めました。
そんなときに高校時代の友人達を自宅に呼んで
わいわい騒いでいたのです。
長い時間わたしのうちにいて
夜もふけ確か11時半を回っていたと思います。
自然になぜか幽霊の話しになっていったのです。
ここまではよくある友人同士の会話で
「こんなこときいたで〜」とかいいながらびくびくしあってただけ。
ところが、突然1人の友人が「わたし、みえるねん」と言い出したのです。
まさにカミングアウトです。
これは寝耳に水(笑)
私には確かに霊感のある友人が数名いていろいろな様子も見てきました。
しかし彼女達はすぐにうちあけてくれたし
能力も見える、といった程度のものでした。
しかし彼女は予想を越えていました。
彼女はなぜか上を、天井をしきりに見ている。
そして。自分の体験談だけでなく、なんと
我が家にいる霊体について話し始めたのです!
確か3人いたのでした。
そして細かい状況まで全て聞かされ
(私が風水にはまっていたため、話をしたくて寄ってきた若い女性など)
私は半分気がおかしくなっていました。
そばにいる友人が「よしよし」とハグしてくれましたが
がたがた震えが収まりませんでした。
彼女の能力は見えるだけではありませんでした。
あまりの恐怖に怯えている私に
家にいる霊体をすべて持ちかえってくれたのです。
彼女は除霊のお経(みたいなもの)を唱え、自分の気分を悪くしてまで
家に連れて帰ってくれたのです。
私は精神状態がかなりおかしかったかも(笑)
震えが収まると今度はなぜか泣けてきました。
わんわん泣きました。
もう霊体はいないのになぜか涙が止まりませんでした。
多分私のなかで何かがはじけたのでしょう。
その後、多分1時間ほどして私は家に戻ったそのこに
TELをかけました。
彼女はそこからさらにカミングアウトしてくれました。
内容はちょっと言えないことも多いのですが
彼女は宿命ともいえる、けっして一言で「すごいやんーいいよね」
と言えないものを背負ってきたのが実感できたのです。
私は彼女に対して恥ずかしくなりました。
彼女の一部分だけでそのときまで彼女を判断していたからです。
そして彼女がそのとき打ち明けてくれたことを
私は素直に受け止め、本当のことだとすぐに実感できました。
彼女は何もいまでも言いませんが
私が受け止められるようになったのを感じて
さまざまな事を私に伝えてくれたのだと思っています。
私はわんわん泣いて自分の中に何かを生み出したのでしょう。
はっきり言えないけれど以前のように
遠い存在だった世界がすぐまじかにある。
裏と表ではなく表裏一体なのだということを知ったのかもしれません。
彼女が教えてくれた私の住んでいるマンションにあった首吊りの木は
彼女が除霊をしてくれてから葉が茂り始めました。
それまでは根腐れしていたのかと思うほど枯れ木のようだったのに。