当クリニックの東洋医学

 当クリニックは専門医療の施設としては珍しく山中の過疎地帯にありながら、東洋医学的治療と心療内科的治療を、広く道内の多くの方に提供しています。

  

 南富良野は東京23区がすっぽり入る広大な土地に人口3000人程度が点在する過疎地で、公共交通機関はJRが上り下り合わせて日に15本。 基幹病院のある町までは片道約40キロ、冬は時として雪に閉ざされ陸の孤島となる極寒の地です。
 そこへ毎月実人数にして6〜700人の難病の方が、北海道中から時には7〜8時間もかけて通ってきてくれています。

 主たる診療手段は漢方と鍼としていますが、当診の鍼は治療ではなく、診断の手段です。
 これが鍼灸院の鍼との大きな違いで、症状のあるところに原則として置鍼はしません。東洋医学的に全身を診て、気の流れを整えることで自然治癒力を高めることを目的にしています。
 したがって鍼=診断で、診断が正しければ写真のように、その場で何らかの症状軽減が現れることが珍しくありません。

  
リウマチで肩が上がらなくなった方の鍼診断前後。
その後の治療でステロイド完全離脱。

 進行癌の方もよく受診されます。
 進行がうまく止まって癌と平和共存される方もおりますが、進行が止まらない方でもそれまでよりはるかに元気になって、最後までの時を心豊かに笑顔でお過ごしになるようです。

  

 ずっと心待ちにしていた四国へのお寺参りをして、その一週間後にお亡くなりになった方もおられました。

 大学病院等から紹介されて来られる方もおります。

  

 毎日、全身に浮腫状の発疹が主張し、気管にまで浮腫を生じて呼吸困難になっていた方で、連日ステロイド剤の点滴を受けていました。
 しかし置鍼をして、漢方を服用しだしたその日から、症状は無くなってしまいました。
 それでも3年くらいは本人の不安もあって2週間ごとに来院されていましたが、今は3ヶ月に1度くらいの通院でよくなりました。

 難病の強皮症で大学病院に入院していた方もいらっしゃいました。

 6ヶ月ほど入院していましたが次第に悪化、最後は用便の後始末ができなくなり、本人の希望もあって紹介されて来院された方です。
 初診時には体幹部を残して皮膚の高皮厚硬化が認められましたが、鍼診断後、すぐに手足の皮膚は軟らかくなり、漢方の服用で急速に軽快。3ヶ月後には社会復帰されました。

これらの方のように、大学病院や高機能病院でも治療不可能な疾患であっても、東洋医学的診断がつけば、何とかなるものが多数あります。

 乳児湿疹のお子さんもよく来院されますが、たいてい数ヶ月で軽快していきます。
 写真の方は1年後には全く健康な皮膚になっており、治療を中止しています。

  

 大人のアトピーの方も多く来られます。
 最初はステロイドに塗り込められて一見症状が無いように見えていますが、本来の正常な皮膚ではなく、紅皮症状態となっています。 本人の自覚症状も強く「ステロイドを中断するとすぐまた痒くなる」と言ってこられています。

    

 こうした方の場合、ステロイドを離脱するとリバウンド(禁断症状)で一時このように悪化してしまいますが、数ヶ月後にはごらんのように全く正常な皮膚に戻ります。

 上の写真の方は麻疹後脳炎の患者さんです。(写真中央)
 初診時には抗ケイレン剤を使用していても細かなケイレンがとまらず、薬の影響でコミュニケーションも全くとれない状態でした。
 しかし鍼診断と漢方薬服用で、西洋薬を全く使わないようにしてみたところ、このように元気な姿になりました。

 顔面麻痺を起こした患者さんもいらっしゃいました。

  

 ペインクリニックに通って80回もブロック注射をしていましたが、変化がないとのことで受診されました。治療開始して1〜2ヶ月で見違えるほど改善しています。

  

 円形脱毛症の方も多く来院されていまして、上の症例は数ヶ月で改善し、約1年で完治した例です。

 西洋薬では改善されない無排卵性月経にも東洋医学は有効で、長期不妊に悩んで受診された方も、鍼と漢方で排卵誘発したところ妊娠に成功されました。

  

 この方は二人目が欲しくなった時も再来院されています。

前記症例の他にも
 喘息(小児喘息はすぐに発作消失し、2年ほどで全治します)
 メニエル症(その日から発作消失します)
 耳鳴り・難聴(9割の方は完治します)
 肩こり・五十肩・腰痛・膝関節痛・生理痛・三叉神経痛・帯状疱疹後痛・各種膠原病など(これらの痛みは鍼と漢方が合えば副作用なく軽快します。)

 などなど、難病と名のつく病気で来院されないものは無いというくらい、多様な患者さんが訪れてくださいます。

 これらの症例の中には、症状を抑えるための西洋薬の副作用、痛みのある部位への関節注射などのために、かえって悪化している例も数多くあるものです。
 治るにも長い闘病生活を強いられる場合も少なくありません。
 こうした症例の方に対して東洋医学は副作用の無い治療なので、比較的短い期間(場合によってはその日に)で症状軽快し、発病前の社会生活に戻ることができます。

  

 東洋医学の真髄は、決して病気を治療することにあるのではなく、人をより良く生かすところにあります。
 だから3週間後に亡くなった胃癌の患者さんや、1ヶ月後に亡くなった痴呆の患者さんも、こんなに笑顔でゆったりと家で過ごすことができました。

 病いを人生の障害ととらえ、押さえ込むことで生活を損なうよりも、病いとともにひたむきに楽しく人生を歩む。
 そんな医療を目指すのが当クリニックの東洋医学です。