イタリア 食べ物

  美味いんだか?不味いんだか? = ベネチア =

ベネチアではイカスミのパスタを食すべし!
やっぱり海辺では海の食べ物を食べるべきです。
ということで、ベネチアでは何軒かのレストランでシーフードを試しました。
写真の店は、ベネチアのムラーノ島で入ったあるレストランです。ここでは、イカスミとボンゴレビアンコのパスタを食べましたが、イカスミは絶品でした。黒々と濃厚なイカスミがパスタに絡んで、も〜う。激うま。
しかし、ボンゴレビアンコのほうはハズレ…。最初は美味しいんですが塩加減が濃くて、どんだけ塩入れてんねん!下の方にたまったソースが塩辛くて塩辛くて…殺す気かと。血圧上げさせたいのかと。
このお店のシェフはいったい腕がいいのか悪いのか、どっちなんだ!?
一応店内は賑わってましたが…。

  地元民御用達レストラン 〜 言葉が通じない 〜 = ミラノ =

雑誌FIGAROイタリア特集(2001年)の付録に「気軽に入れるカジュアルなトラットリア」として載っていた L'incoronata というお店に行ってみました。ガリバルディ通りにある小さなお店なのですが何となく良さそうだなぁ〜と思って入ったのですが、これが結構手こずりました。あまり日本人旅行者が入るお店ではないのでしょう、地元のお客さんで賑わってはいるのですが、いかんせん英語が通じません。一人だけ英語が話せる女性店員が居たのですが、常にその人が対応してくれるわけでもないので困りました。メニューも英語が併記されていなかったので、何となく想像で適当に注文するしかありませんでした。その結果、なぜかクスクスというモロッコ料理が出てきたり、大量のスープが出てきたりしました。うーん、美味しいんだけどなんだかなぁ…。
ガイドブックに載っている日本人旅行者の良く行くようなレストランばかりも面白くないと思って、思い切って地元民向けの店に行ってみたのですが、結局言葉の壁で苦労するとは…。いい経験になりました。

  「シーフード=カニカマ」の謎 = ミラノ =

この言葉が通じない地元民御用達のお店で、シーフードサラダを頼んだのですが、イカやタコに混じってトッピングされていたのはカニカマでした。高級なお店でない限り本物のカニがトッピングされてることなんて期待もしませんしカニカマでいいのですが、このカニカマ、ちょっといただけないのです。
見た目は日本のカニカマによく似ているのですが、とてもソフトな歯ごたえなのです。日本のものならカニ身の繊維を表現していてカマボコの歯ごたえがあって美味しいのに、このカニカマはグニュッ、ベチャっとした感触でちっとも美味しくないのです。
ソフトカニカマといったところでしょうか。せめて普通のカニカマにして欲しいもんです。

あとで知ったのですが、フランスのカフェでは、スリミ(すり身)としてカニカマがメニューに載っているということです。ヨーロッパではカニカマが流行っているのでしょうか!?

  ミラノでシーフードピザはNG = ミラノ =

JALユーロエクスプレスバスの日本人添乗員さんが、ご自分で行ってみて美味しかったピザ屋さんとして教えてもらったお店にも行ってみました。ブレラ地区のトプカピというお店です。
この旅の中でちゃんとしたお店のピザはまだ食べてなかったので楽しみにして行きました。
開放感のある明るい店に入ると店員さんがにこやかに迎えてくれました。
メニューを見ると数十種類にも及ぶ様々なピザの種類があり、私はシーフードピザを、夫は生ハムと卵の乗ったピザを注文しました。

一緒に前菜としてエビのカクテルを頼んだのですが、プリプリのエビがオーロラソースに絡んでとても美味しく、気分良くいただいていた時に、お店の人がサービスだと言ってピザ生地だけを出してくれました。何もトッピングが無い状態のピザ生地に軽くオリーブオイルと塩が掛かっただけのもので、パリっとしていてとても美味しいものでした。でも、だんだんこれだけでお腹がふくれてきました。
「まだメインのピザが来てないのにお腹がいっぱいになりそうでヤバイね…」
と話をしているときに、店員さんがメインのピザを持ってきました。それを見て焦りました。大きなお皿からはみ出さんばかりの大きなピザ(直径30センチに見えた)だったのです。
「これが一人分!?」「しまった…!」
いくら薄焼きピザだとはいえ、ボリュームはかなりありました。で、お味の方はというと、夫の頼んだ生ハムと卵の乗ったピザは美味しいらしいのですが、私の頼んだシーフードピザが大失敗。
ちっちゃなイイダコやイカ、小さなムール貝、あさりに加えて、またもソフトカニカマが乗っているのです。シーフード三昧のようですが、これがなんとも美味しくないのです。
「失敗や…。やってもた…。」
たくさんピザのある中で、よりによってシーフードピザを選んだ私が悪かったのです。冷静に考えたら、こんな海もない陸地のミラノでシーフード…の訳がないのですよね。
その土地に合った食材を選ばなかった私がいけないのです。
何とかして半分くらいは食べようと努力したところ、かろうじて半分は食べることができました。ただでさえ、お腹に余裕がないのに美味しくないものは余計入りません。
結局、もったいないのですが半分残してピザに「ごめんなさい」しました。
(注:シーフードピザ以外ならこのお店のピザは美味しいのだと思います)

しかし、またしてもソフトカニカマと遭遇してしまうとは。なんなんでしょうか、イタリアではシーフードといったらカニカマ、それもソフトカニカマが必須アイテムなんでしょうか!?
おかげでカニカマが嫌いになりそうです…。

  ガッレリアのレストランでチップ奮発 = ミラノ =

ミラノのガッレリアの中にはたくさんのカフェやレストランがあります。その中のあるレストランで食事をしてみることにしました。
そこでミラノ風カツレツとリゾットを注文しました。その店は立地がいいだけで、特別に美味しいお店ということは無いと思うのですが、そこそこ美味しかったと思います。
そこで感じが良かったのが、ウェイターのお兄さんです。ニコニコしながら機敏に動きよく働くそのウェイターは陽気で冗談を言ったりして、笑わせてくれました。
対応も良かったし、チップはちょっと多めにしようと言うことになったのですが、お勘定を終えてみると手元には少額のお金が残っていませんでした。最小でも5ユーロ(約680円)でした。
食事の金額から考えると5ユーロは多すぎるのですが、それ以上細かいが無いので仕方なく5ユーロをお兄さんに渡しました。するとお兄さんは「for me !?」と言って大喜び。ちょっとオーバーなアクションで握手を求めてきました。それからサービスだといって、お店のクッキーを1つずつくれました。
店を出るタイミングでむき出しのクッキーをもらってもなぁ…、どうせならカプチーノと一緒に食べたかった…(^_^;

それにしてもチップっておつりもらえないのかな?…って、“チップのおつり”なんて聞いたことないのですが…。
日本人はみんな気前よくチップをくれるもんだとお兄さんに勘違いさせてしまうと、今後店を訪れる日本人に迷惑かけてしまいそうでなんだかイヤなのですがね。
本当にチップとは、習慣のない者には難しいものです。


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