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打線好調ハム、二岡は無理させずＤＨで

　好調打線ならではの二岡ＤＨ策－。日本ハム梨田昌孝監督（５５）は２５日、２６日からのリーグ再開に向け、二岡智宏内野手（３３）を、これまで同様当面は指名打者に固定する考えを明かした。開幕前から抱えていた脚部の不安は薄れ、すでに守備に就ける状態まで回復はしているが、チーム状況なども加味して無理はさせない方針。勝負強いバットマンに、打撃面で大きな信頼を寄せた。
　リーグ戦再開のキーポイントは「ＤＨ」。貯金１で乗り切った交流戦だが、セ・リーグ主催試合に限れば４勝８敗と負け越した。再び復活するＤＨについて、梨田監督は勝負強い二岡の打撃に期待した。「二岡はもう守ろうと思えば守れる。守備に就く可能性はあるけど、使わないかもしれない」。脚部の不安は回復したが、今は守備の負担を負わせず、しばらくはＤＨに専念させる考えだ。
　ここまで３０試合の出場で、守備機会は１度もなし。ふくらはぎや足裏など、両足数カ所に不安を抱えながらの前半戦だったため、打席限定での起用に固定し患部をいたわってきた。セ・リーグから移籍してきた本人にとっては「あまり（試合に）出ていないと難しい。調子をつかみづらい」と戸惑いはあるが、代打出場だった２１日広島戦（マツダ）でも三塁への適時内野安打を放ったように、経験を生かした勝負強い打撃は健在。打率２割８分４厘と、少ない出場機会でもしっかりと結果を残し、ベンチの信頼を勝ち取ってきた。
　左太もも裏痛から復帰したばかりのスレッジやベテラン坪井らＤＨ起用の候補も多く、指揮官も「別に固定する必要はないと考えている。ある意味（ＤＨが）止まり木のようなものになる」と日によって柔軟に対応していく考えだが、その中心に据えるのは二岡。福良ヘッド兼打撃コーチが「（守備につけば）故障の不安も大きくなる。貴重な戦力だから」と話すように、クライマックス・シリーズやその先も見据えた長いシーズンで、無理をする時期ではないという判断に至った。
　現在は遊撃を守る金子誠、三塁の小谷野がともに３割台をキープしている。逆説的にいえば、二岡がＤＨにいることが、チームの強みでもある。

ダルの女房役鶴岡はロッテＩＴ砲を警戒

　日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）の専属捕手、鶴岡慎也捕手（２８）が「ＩＴ砲」を要警戒した。２６日、先発マスクが決定的。試合前にバッテリー・ミーティングを行うが、鶴岡は「気を付けるのは、井口さんとか（西岡）ツヨシですね」とロッテ打線を分断するためのキーマンを挙げた。今後は不規則な登板間隔による疲労を考慮し、イニング数を限定した登板が続くが「いつも通り。変わらない」と長所を引き出すリードで、２人を斬（き）るつもりだ。

今季初の中５日登板ダルに貯金量産指令

　日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）に「個人貯金」の量産指令が出た。リーグ戦再開となる２６日ロッテ戦（千葉マリン）で先発。梨田監督は今季初の中５日で、３連戦初戦に指名した。今季はここまで９勝２敗、生み出した貯金は「７」。２年ぶりＶ奪回を見据え、指揮官は「１人で最低でも１０。１２でも１５でもしてほしい」と要望した。２５日に最終調整したダルビッシュは「いつも通りです」と、平然とすべてを受け入れた。

稲葉が１安打１万円基金、子どもの命救う

　日本ハム稲葉篤紀外野手（３６）が２５日、安打数に応じた社会貢献活動を行うことを表明した。応援スタイルにちなみ「ＩＮＡＢＡ　ＪＵＭＰ　ＰＲＯＪＥＣＴ」と題し、北海道の小児の救急救命活動をサポートすることを決めた。１安打ごとに１万円で基金を積み立て、シーズン終了後に道内の消防機関、ドクターヘリ用に「血圧測定用マンシェット」「高濃度酸素マスク」などの機材を寄贈する。「北海道で何かやりたいと希望があった」とかねての願いを実現させた。

6/26日刊スポーツ

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