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藤井12球団勝利が凡ミスでパ～に

＜日本ハム２－３ヤクルト＞◇２２日◇札幌ドーム
　日本ハムがヤクルトに逆転負けし、交流戦３試合目で初黒星を喫した。先発藤井秀悟投手（３２）が、古巣との公式戦初対決で１２球団からの勝利をかけて臨んだが、６回に３安打と２四死球に加え、自身の守備の乱れも突かれ逆転を許した。打線も今季最少の３安打にとどまった。
　ワンプレーで快記録がパ～になった。日本ハム先発藤井が「僕の凡ミスでちょっと…、負けるべくして負けてしまった」と険しい表情で反省した。４回に稲葉の２ランで先制点をもらったが、１つの“失策”が古巣ヤクルトからの初勝利をお預けにしてしまった。
　周囲も、ファンも、藤井自身も落胆のプレーは６回だった。１死一、二塁で、野口が放った一塁線を鋭く襲う打球に高橋がダイビングキャッチ。一塁ベースカバーにトス…、と思いきや、藤井のカバーが遅れた。１死満塁となり、青木の犠飛、飯原の２点適時打につながる、痛すぎるミスだった。
　藤井は「ファウルに見えて…、ファウルでも右の打球は行かなくては…。怠慢なプレー」と唇をかんだ。５回まで３安打無失点だっただけに、もったいなかった。公式戦初対決だった古巣ヤクルトに白星なら史上７人目の１２球団勝利だったが、自滅で次回に持ち越しとなった。
　梨田監督も「絶対やっちゃいけないこと。目に見えないエラー」と厳しく律した。１回１死三塁で、飛球をつかんだ中堅糸井がレーザービーム返球を披露。高橋の好捕など好プレーが多かっただけに逆に目立ってしまった。当たり前のことを当たり前にやるチームが、実践できなかった。
　打線は稲葉の２ランの後、追加点を奪えず、今季最少の３安打に封じ込まれた。交流戦は初黒星。梨田監督は「みんながすごく（投手を）助けて、いいところはどんどん続けて悪いところは反省すればいい」。首位快走には変わらないが、スキが出れば敗戦、があらためて実証された。　

江尻１軍復帰登板横手投げで４人斬り

　０７年９月１６日ソフトバンク戦以来の１軍マウンドに上がった日本ハム江尻慎太郎投手（３２）が、１回１／３、打者４人をパーフェクトに抑えた。「緊張はあまりしなかった。ファンの声援が聞こえてうれしかったです」。０７年に７勝を挙げたが、同年１０月に右ひじ手術を受け、昨季は登板機会なし。復帰後も調子は上がらず、現状を打破するために横手投げに転向した。「ケガがあって、フォームを変えて、毎日いろいろやることがあったので（ブランクは）短く感じました。明日から、結果でチームを支えられるようにがんばっていきたいです」と力を込めた。　

中田翔また１軍出番なし23日はＷヘッダー

　２０日に１軍に上がった日本ハム中田翔内野手（２０）は、昇格後２試合目のこの日も出番はなかった。　予言は外れた。試合前「今日は出番がくるような気がする」と気持ちを高ぶらせていた中田だが、打席に立つ機会はまたしても持ち越しとなった。「残念？　そうですね。準備はしてたんですけど」。１点差の最終回、最後のヒメネスが三振に倒れると、すぐにロッカー室へと引き揚げた。
　前夜は布団に入った後もなかなか寝付けなかった。「ずっとゴロゴロしていたら、外が明るくなっていた」。眠り付いたのは午前４時すぎだったという。興奮と緊張、不安とジレンマ…。さまざまな思いが頭を巡った。
　左太もも裏痛で離脱しているスレッジに加え、この日は二岡も同じ左太もも裏の張りを訴えて欠場した。チャンスは増えたが、緊迫した試合展開に梨田監督から声はかからなかった。
　２３日は午前１１時からのイースタン・リーグ、ロッテ戦（札幌ドーム）にも出場する“ダブルヘッダー”。２４日から遠征に出ることもあり「やるしかないっしょ。打ちたいですね、札幌で」と気持ちを入れ直した。　

二岡再びパンク！左太ももの張りで欠場

　日本ハム二岡智宏内野手（３３）が左太もも裏の張りで２２日のヤクルト１回戦（札幌ドーム）を欠場した。２０日の巨人戦で右飛を放った際に違和感を訴えて途中交代していた。試合前の打撃練習などは行わず、中垣チーフトレーナーは「何度も問題を起こしている場所でもあるので、今日まで休もうということになりました。明日から（運動）強度を上げていきます」と説明した。病院に行く予定はない。　

5/23日刊スポーツ

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