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勝てない日本ハム53年ぶり本拠開幕３連敗

＜日本ハム６－９楽天＞◇５日◇札幌ドーム
　日本ハムが開幕３連敗を喫した。本拠地での開幕３連敗は日本ハムとしては史上初めてで、前身の東映時代以来、実に５３年ぶりという、厳しいスタートとなった。
　梨田昌孝監督（５５）は「これだけファンの人に入ってもらって、最後まで応援してもらったのに…。申し訳ない気持ち。痛い、相当痛い」と、言葉を絞り出した。１点リードの９回、新守護神武田久が、中村紀に同点打を許し期待にこたえられなかった。指揮官は「６点を取れたけど、その後なかなか追加点が奪えなかったのが敗因」と振り返ったが、今季初勝利まであとアウト２つをこらえ切れなかった。勝利の女神は遠のき、延長１１回に楽天ベンチでほほえんだ。１点リードの８回から大野にマスクを託した。ルーキーは「人生で１番緊張した」と平常心を欠き、バッテリー間の呼吸が、少しかみ合っていなかったのは確かだった。

小谷野今季初安打も連敗悔やむ

　日本ハム小谷野栄一外野手（２８）が攻守で奮闘も、連敗ストップはならなかった。４回に今季初安打となる２点適時二塁打を放ち「みんながつくってくれたチャンスで後押ししてくれた」。前日までは２併殺打にバント失敗など苦しんでいたが、結果を出して塁上でガッツポーズも飛び出した。守備でも再三の好フィールディングを見せたが、札幌での今季初白星がお預けとなったことを悔やんでいた。

スレッジ１号３安打も実らず

　日本ハム４番ターメル・スレッジ外野手（３２）の今季１号を含む３安打は実らなかった。４回、ラズナーから流し打ちの今季初アーチで一挙６得点の流れをつくり、延長１１回には好機を広げる右前打も放ったが、勝利には結びつけられなかった。「向こうの打線も強力になって、このシリーズはやられたね」。ただ試合終了直後、稲葉に対川岸の球種情報を“取材”と、雪辱の準備に抜かりはなかった。

坂元最後に力尽きた「力入った」

　ブルペン陣の大トリで登板した８番手日本ハム坂元弥太郎投手（２６）が最後に力尽きた。３回を投げた４日に続く連投で、中村紀に決勝打を許すなど３失点。「体力的にはしんどくなかったけど、久々にしびれる場面で投げて力が入ってしまった」と悔しそうに話した。

4/06日刊スポーツ

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